EIZO、iPad上で適切な医用画像表示を実現するソフトウェアを無償で提供開始

2013.05.31
 EIZO(株)(本社:石川県白山市、代表取締役社長:実盛祥隆)は、5月31日よりAppleのタブレット端末での画像表示アプリケーション開発を支援するソフトウェアEIZO DICOM Frameworkと、タブレット品質管理アプリケーションRadiCS Mobileの無償提供を始めた。

 医用画像を参照するためにiPadなどのタブレット端末が医療現場において使用されているが、多くのタブレット端末の画質は医用画像の表示には最適化されていない。このため同社は、iPadおよびiPad mini上での適切な医用画像表示を支援するために、「EIZO DICOM Framework」と「RadiCS Mobile」の2つのソフトウェアからなるソリューションを開発した。
 「EIZO DICOM Framework」は、iPadおよびiPad mini上の医用画像の表示を、国際的な表示規格であるDICOM Part14※の画像表示に近づけることを可能にする、画像表示アプリケーションメーカ向けのフレームワーク(ソフトウェア)である。開発にフレームワークを利用すると、独自に必要とされる部分のみの開発で済むため、アプリケーション開発メーカにおける開発効率の向上が見込まれる。同社は、このフレームワークを画像表示アプリケーションに組み込むための開発キットを無償提供する。
 「RadiCS Mobile」は、エンドユーザが使用するタブレット品質管理アプリケーションである。「EIZO DICOM Framework」を組み込んだ画像表示アプリケーション上でのタブレット表示品質を目視チェックでき、表示品質の変化を検知した場合、キャリブレーションにより再調整できる。これにより適切な医用画像表示を維持できる。RadiCS MobileはAppleのApp Storeで、無償提供される。

※DICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)は米国放射線学会(ACR)と北米電子機器工業会(NEMA)によって定められた、医用画像データを機種やメーカの異なる医療画像機器との間で相互にやり取りするための国際ネットワーク規格。規格内の Part 14 にグレースケール画像表示のための標準表示関数が明記してある。

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