日本アキュレイ、神戸低侵襲がん医療センターに「サイバーナイフ ラジオサージェリーシステム」「トモセラピーシステム」を設置完了、治療開始

2013.04.01
放射線治療機器 「サイバーナイフ ラジオサージェリーシステム」(第4世代)
放射線治療機器 トモセラピーシステム「TomoHDシステム」
―兵庫県では2製品共に初めて導入―
 
 日本アキュレイ(株)(社長:穂積重紀、本社:東京都千代田区)は、医療法人社団 神戸低侵襲がん医療センター(院長:藤井正彦、所在地:兵庫県神戸市)において放射線治療機器「サイバーナイフラジオサージェリーシステム」およびトモセラピーシステム「TomoHDシステム」の設置が完了し、治療が開始された。
 神戸低侵襲がん医療センターはがん治療に特化した専門病院で、放射線治療を中心に据えた低侵襲ながん治療で患者さんの心身への負担を軽減することを目指して、4月1日に開院した。本センターは、同社の高精度治療機器2製品を導入した日本で2番目の施設で、兵庫県では両製品とも初めての設置である。
 神戸低侵襲がん医療センター院長藤井正彦医師は、放射線治療について「昨今の診断技術の進歩でがんの早期発見が可能になり、放射線治療の利点を活かした治療ができると考えています。高齢の患者さんや再発のケースでは、心身の負担軽減が必要で切らない放射線治療が適している場合もあります。外科治療などの他の治療法が必要なときは、神戸市立医療センター中央市民病院や神戸大学医学部附属病院との連携で、患者さん一人ひとりの症例に合わせた医療を提供する体制を整えています。」と語っている。

 また、今回導入した2製品について次のように語っている。「数ある高精度放射線治療機器の中でも比較的新しいサイバーナイフとトモセラピーは、非常に特徴のある治療機でもあります。当院が提供する新しいがん医療に貢献してくれると期待しています。」
 サイバーナイフシステムは、頭蓋内・頭頸部に加えて体幹部病変にも、主に体幹部定位放射線治療(Stereotactic Body Radiation Therapy:SBRT)を提供する。また、動体追尾システムを搭載し、照射ターゲットを高精度で捉え有効線量を照射することが可能で、重要臓器や正常組織に隣接した腫瘍の治療も可能にする。
 トモセラピーシステムは、ヘリカルCT技術を応用しており、治療部位の周囲をガントリーが360°回転しながら、腫瘍の形状に合わせてビームの形を変えて照射する。寝台が移動するため、一度に広範囲の治療が可能だ。
 
第4世代サイバーナイフシステムについて
2010年7月に薬事承認を受け、同年10月より販売を開始。販売名「サイバーナイフラジオサージェリーシステム」。線量率を前世代の2倍とし、コリメータの自動変換機能の新規搭載や治療計画装置における新しいアルゴリズムを採用するなど、体幹部治療に適した仕様となっている。
 
トモセラピーシステムについて
「TomoHDシステム」はヘリカルCT技術を応用したトモセラピーシステムの1機種で、2011年9月に薬事承認を受けた。2011年にAccuray IncorporatedがTomoTherapy社を買収した後、2012年7月より、(株)日立メディコはアプリケーションサポート業務を含めた販売業務を、日本アキュレイ(株)はトモセラピーシステムの輸入及び据付・保守サービスを行う新しい販売体制を開始した。
 
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日本アキュレイ(株)
TEL:03-6265-1544
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