フィリップス、第二世代FPD搭載モバイルCアームシステム「Veradius Neo」発売

2013.01.31

― 従来の「Veradius」に大幅改良を加え、さらに使いやすく ―

Veradius Neo(ベラディウス ネオ)
 (株)フィリップス エレクトロニクス ジャパン(本社:東京都港区、代表取締役社長:ダニー・リスバーグ、以下 フィリップス)は2月1日、新型FPD(フラットパネルディテクタ)搭載モバイルCアームシステム「Veradius Neo(ベラディウス ネオ)」の販売を開始することを発表した。
 フィリップスは、X線装置のラインアップに、FPD搭載モバイルCアームシステムの最新機種「Veradius Neo」を加えた。「Veradius Neo」は2010年5月に販売を開始した「Veradius」のフィードバックを施した第二世代の機種で、今回、手術室での使用に際し、既存のシステムで抱えていた以下の問題点を改良した。
 
 
1.手術台でのアクセス性
 手術台上の患者の見たい部位を透視するには、Cアームの内径をさらに拡大することが要望されていた。今回の改良では内径を73㎝確保し、従来比20%アップを実現しました。これにより体格の大きな患者へCアームを挿入する際、ストレスなくスムーズな操作が可能となる。
 
2.操作性の向上
 モバイルCアームは様々な稼働部位があり、時に操作者自身も動かしたい部分のブレーキ解除操作を誤ることがありました。そこで今回、ブレーキと稼働部位を色で判別できるようカラーコーディングを行い、直観的に操作ができるよう改良した。術者の希望の動きを素早く操作者が対応できることでスムーズな運用が可能となる。
 
3.清潔性のさらなる向上
 医療機器の性質上、病院システムと接続するためケーブル類の配線が必要となる。従来、ネットワークへの出力はLAN配線を介して接続されていたが、今回の改良で、「Veradius Neo」はWi-Fiテクノロジーを搭載しワイヤレス化を実現した。ケーブル類の省力化で、手術室での清潔性の向上を実現する(オプション)。
 
 モバイルCアームシステムでありながら大視野を有する「Veradius Neo」は、ステントグラフトを用いた腹部大動脈瘤の治療や脳神経外科分野の血管内治療にも威力を発揮する。そのため、最近脚光を浴びているハイブリッド手術室(Hybrid OR)に導入するX線診断装置の強力な候補になる。
 フィリップスは、1955年から世界に向けてイメージ・インテンシファイアを搭載したモバイルCアームシステムの発売を開始し、世界のモバイルCアームの市場に25,000台以上を販売してきた実績を有している。
 一方、長いX線装置開発の歴史の中で、フィリップスは、1980年代よりX線の新しいデジタル化に注目し、アモルファス半導体技術を採用したフラットパネルディテクタの研究にいち早く着手した。その結果、国内では2002年よりFPD搭載血管撮影装置の販売を開始し、現在では、ハイエンドの装置として大規模病院などに高い実績を維持している。「Veradius Neo」には、このFPD搭載血管撮影装置の貴重なノウハウが凝縮されている。
 「Veradius Neo」の希望販売価格は、1億5千万円で(税込、仕様により異なる)、国内初年度の販売目標台数は約20台を見込んでいる。

 
 
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