ギブン・イメージング、小腸用カプセル内視鏡PillCam SBを小腸異常の検出と診断のゴールドスタンダードとする新しい試験結果を発表

2012.10.31

 ギブン・イメージング(株)(所在:イスラエル、社長兼最高経営責任者:ホミ・シャミール)は10月23日、小腸異常の検出と診断におけるPillCam SBの価値を高く評価する新しい試験結果が報告されたことを発表した。これらの試験結果は、ラスベガスで10月19~24日に開催された2012年米国消化器病学会議(ACG)年次学術集会で発表された。ギブン・イメージングはこの期間中、ブース番号1325で機器展示を行った。
 米国インディアナ州インディアナポリスのインディアナ医科大学のKartikkumar Jinjuvadia MDらは、「深部小腸内視鏡による小腸腫瘍の検出:単施設での経験」と題したポスター発表(P728)で、小腸の腫瘤性病変(SBML)の有病率、臨床的特徴および診断結果を主目的とした研究を報告している。大規模な三次医療センターにおける単施設深部小腸内視鏡検査のプロスペクティブ収集データベースからSBML患者様を特定したところ、2006年3月~2011年11月までに347例の患者様が457件の深部小腸内視鏡検査を受診していた。報告者らは、SBML患者群と腫瘍のない対照群で、患者背景、症状、腫瘍タイプ、部位などの変数領域を比較している。また、腫瘍の検出に当たり、カプセル内視鏡画像とX線画像による診断率の比較にも注目している。腫瘍患者は男性に多く見られる傾向があり、原因不明の出血を呈することが多かったという結果に加え、SBMLの陽性検出率はカプセル内視鏡検査が95%であったの対し、X線画像検査は56%であったと報告している。
 米国カリフォルニア州アーバインのカリフォルニア大学アーバイン校のWilliam Nguyen MDは、「低リスク膨隆の既往患者に対するSPICE基準の適用:カリフォルニア大学アーバイン校カプセル内視鏡検査データベースからの結果」と題したポスター発表(P1591)で、カプセル内視鏡検査で最も良く見られる原因不明の小腸内腔の低リスク膨隆(粘膜下の悪性腫瘤と誤診されることがある)の分類におけるカプセル内視鏡の有効性を評価している。このレトロスペクティブ研究では、カリフォルニア大学アーバイン校カプセル内視鏡検査データベースから得られた2002年から2009年までのすべてのカプセル内視鏡検査の報告をレビューしてる。レビューした604件の報告のうち25%に膨隆所見を認め、その所見の91.3%が当時のカプセル内視鏡検査で低リスク膨隆と分類されていた。Dr. Nguyen は、最近発表されたSPICE(Smooth, Protruding lesion Index on Capsule Endoscopy)基準(より詳細な検査を要する低リスク膨隆を鑑別するために開発された基準)をカプセル内視鏡検査で低リスク膨隆と以前に診断された報告症例に適用したところ、どの報告症例もSPICEスコアが3未満であり、カプセル内視鏡検査はすべての報告症例において低リスク膨隆を正しく鑑別することができたと報告している。
 ギブン・イメージングのシニア・バイスプレジデント兼最高医務責任者のDr. David Mason は次のように述べる。「小腸異常の検出と診断にPillCam SBを使用することのメリットを強調する数多くの臨床データが絶え間なく発表されている。カプセル内視鏡検査はその高い診断価値だけでなく、他の診断モダリティに比べてより安全で侵襲性が低いことから、多くの患者様に選ばれている。」
 
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