フィリップス、自動体外式除細動器(AED)の総出荷台数が全世界で100万台を突破-日本での出荷台数は20万台以上-

2012.09.20

 (株)フィリップスエレクトロニクスジャパン(本社:東京都港区、代表取締役社長:ダニー・リスバーグ)は、全世界でのフィリップス社製自動体外式除細動器(以下、AED)の総出荷台数が、2012年9月時点で100万台を突破したこと発表した。記念すべき100万台目にあたるAEDは、ロイヤルフィリップスエレクトロニクスよりワシントン州にあるボランティア捜索救助組織「Everett Mountain Rescue Unit」に寄贈される。総出荷台数100 万台のうち、日本での出荷台数は20万台以上になる。
 世界をリードしてきたフィリップスのAEDの歴史は、1996年に米国で発表された「ForeRunner」から始まる。この「ForeRunner」の市場投入は、米国のみならず、日本、フランス、英国、オーストラリアをはじめとする多くの国々において、一般市民がAEDを使用できるようにするための法律制定を含めた、一般市民による除細動(PAD)というムーブメントを促進する1つの大きなきっかけとなった。
 日本ではそれから6年後の2002年に、日本で初のバイフェージック(二相性波形)AEDとなる「ハートスタートFR2」を発売した。2004年7月には、日本でも医療従事者だけでなく一般市民もAEDの使用が可能となり、急速にAEDが普及している。(厚生労働科学研究によると、2011年12月末現在、日本国内におけるAEDの総設置台数は383,247台となっている(※1)。
 フィリップスのAEDは「ForeRunner」(※2)以降、業界やユーザーのニーズに応えて「ハートスタートFR2」、「ハートスタートHS1」、「ハートスタートFRx」、「ハートスタートFR3」と進化を重ね、起動時間の短縮、軽量化、堅牢性、操作性を備えた革新的な製品として今も進化し続けている。
 今回のAED総出荷台数100万台達成は、50年以上にわたり心肺蘇生や突然の心停止(SCA)と闘う革新的な治療法の開発に取り組み続けてきたフィリップスが迎える大きな節目となる。
 日本では年間6万人以上もの人が突然の心停止に襲われている(※3)。この突然の心停止の多くは、心臓の電気系統が正常に機能しなくなり心臓が不規則なけいれんを起こす心室細動が原因で、この心室細動に対する唯一の治療法が、心臓に電気ショックを与える除細動だ。
 心肺蘇生(CPR)や除細動を行わないまま1分経過するごとに、救命率は7%~10%低下する(※4)。通報後に救急車が到達するまでの時間は、国内全国平均8.1分(※3) といわれており、救急車が到着するまでの間に、その場に居合わせた人が心肺蘇生(CPR)を行い、AEDで救命処置を行うことが極めて重要となる。
 またフィリップスは、世界13カ国で「セーブライブズ(Save Lives)」というウェブサイトを立ち上げている。このウェブサイトは、世界中の人々に突然の心停止について知ってもらい、救急時の対処に役立ててもらうためのものだ。このサイトでは、AEDの使い方や突然の心停止にみまわれた人への対処法について、わかりやすく説明してる。
 株式会社フィリップスエレクトロニクスジャパン、代表取締役社長のダニー・リスバーグは、「全世界でのAED総出荷台数が100万台を突破し、世界中にこれほど多くのフィリップス社製AEDが配備されていることを大変うれしく思う。AEDは一般の人でも使用できる救命処置のための医療機器だ。1人でも多くの尊い命を救うために、フィリップスは今後ともAEDの普及・啓発活動に努る」と述べた。

※1「平成23年度厚生労働科学研究費補助金 循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業 循環器疾患等の救命率向上に資する効果的な救急蘇生法の普及啓発に関する研究 平成23年度研究報告」より
※2 日本未発売
※3 2011年12月総務省消防庁発表「平成23年版 救急・救助の現況」より
※4 American Heart Association Online.“Sudden Cardiac Arrest Advocacy.”
http://www.heart.org/HEARTORG/Advocate/IssuesandCampaigns/Sudden-Cardiac-Arrest—Advocacy_UCM_312652_Article.jsp. Accessed August 2012.

●お問い合わせ
(株)フィリップスエレクトロニクスジャパン
AED コールセンター
TEL: 0120-802-337/03-3740-3269
URL:http://www.philips.co.jp/