フィリップス エレクトロニクス ジャパン、「IntelliVue ケーブルレスセンサ」2機種を発売

2012.09.19
Philips_IntelliVueケーブルレスSpO2ポッド
 ㈱フィリップス エレクトロニクス ジャパン(本社: 東京都港区、代表取締役社長:ダニー・リスバーグ、)は、9月19日より、フィリップス生体情報モニタIntelliVue シリーズで使用可能なケーブルレスセンサ「IntelliVue(インテリビュー)ケーブルレスSpO2 ポッド」と「IntelliVue(インテリビュー)ケーブルレスNiBPポッド」の2機種(以下「IntelliVue ケーブルレスセンサ」)の販売を開始することを発表した。この「IntelliVue ケーブルレスセンサ」を使用することにより患者と装置の間のケーブルなしで、SpO2(動脈血酸素飽和度)とNBP(非観血血圧)を連続的に測定することが可能となる。
 「IntelliVue ケーブルレスセンサ」は、集中治療室や手術後の病棟において生体情報のモニタリングにおける患者拘束を低減するとともに、患者の回復に合わせた自由度の高いモニタリング環境を提供する。
 急性期病床では、“スパゲティ”に例えられるような多くのケーブルが生体情報モニタ本体と患者の間を結んでいる状態であるため、患者の離床や歩行が可能となった際のモニタリングに大きな課題があった。この課題を解決するために開発された「IntelliVue ケーブルレスセンサ」は「Wearable(身に着けられる)」センサとして可動性を確保し、同一モニタ上で継続したデータ管理を可能とする。
 「IntelliVue ケーブルレスセンサ」は低消費電力、高い信頼性とセキュリティ性能を特長とした短距離無線ネットワーク規格IEEE802.15.4を採用し、ベッドサイド近傍機器間でのPAN(Personal Area Network)通信を実現している。IntelliVue 生体情報モニタは、同規格にもとづいた機器群を開発しており、今後もベッドサイドのケーブルレス化を推進していく計画であるという。
 「IntelliVue ケーブルレスセンサ」の希望販売価格は、「IntelliVue ケーブルレスSpO2 ポッド」「IntelliVue ケーブルレスNiBP ポッド」ともに15万円からで(共に税込、仕様により異なる)、年間の販売目標台数は両機種合わせて約500台を見込んでいる。
 同社 代表取締役社長 ダニー・リスバーグは、「フィリップスは、生体情報モニタのケーブルを取り去るという長年の課題を解決した『IntelliVue ケーブルレスセンサ』により、患者さんの快適性、可動性を確保するとともに、医療従事者の負担を大きく軽減することができるようになります。このことは、お客様の声を反映させた製品づくりの結果であり、IntelliVue生体情報モニタをより使いやすく柔軟なかたちで提供できるものと確信しています。フィリップスは更なるきめ細やかなサポート体制の拡充を図りながら、ケーブルレスのもたらす新しいワークフローを定着させていきたいと考えています」と述べている。

●主な特長
「IntelliVue ケーブルレスSpO2 ポッド」
・腕時計のように手首に巻いて装着するパルスオキシメータ
・LED ディスプレイに測定結果に加え、電波及びバッテリ状態、SpO2 の信号品質インジケータを表示
・体動や低潅流状態*において信頼性の高い測定が可能なPhilips FAST アルゴリズム搭載
・生体情報モニタと接続時にSpO2 値(動脈血酸素飽和度)、脈拍数、プレスチモグラフ波形、循環インジケータの表示が可能
・単体モニタとしてSpO2 値(動脈血酸素飽和度)、脈拍数の測定が可能
・内蔵型充電式リチウムイオンバッテリ
・1m 落下耐衝撃、IP34 防塵防滴構造
* 血流が低下した状態

「IntelliVue ケーブルレスNiBP ポッド」
・上腕式用カフ一体型の非観血式電子血圧計
・LED ディスプレイに測定項目に加え、電波及びバッテリ状態、NBP の測定モードを表示
・血圧値(収縮期圧/拡張期圧/平均圧)と脈拍数の測定が単体ならびにモニタ接続時に可能
・内蔵型充電式リチウムイオンバッテリ
・1m 落下耐衝撃、IP34 防塵防滴構造

「IntelliVue ケーブルレスセンサ」のメリット
・場所を選ばないモニタリング:患者だけでなく、医師や看護師にも自由度の高い柔軟な環境でのSpO2/NBP モニタリングを提供する。
・簡単装着、快適なモニタリング:小型で軽量なケーブルレスセンサは、患者に快適な環境でのモニタリングを提供する。
・「IntelliVue ケーブルレスSpO2 ポッド」は、フィリップス FAST-SpO2 を搭載しているため、患者の動作や低循環といったさまざまなアーティファクト要因があっても、信頼性の高いSpO2 値が得られる。

●お問い合わせ
㈱フィリップス エレクトロニクス ジャパン
ヘルスケア事業部お客様窓口
TEL:0120-556-494
URL:http://www.philips.co.jp