コニカミノルタエムジー、世界最軽量のカセッテ型デジタルX線撮影装置「AeroDR (エアロディーアール)」シリーズ発売後約1年で販売台数1,000台を突破

2012.06.05
 コニカミノルタエムジー(株)(本社:東京都日野市、社長: 児玉 篤、以下 コニカミノルタ)は、世界最軽量(※1)のカセッテ型デジタルX線撮影装置「AeroDR」シリーズのワールドワイドでの販売台数が、発売後約1年で1,000台を突破したことを発表した。
 「AeroDR」は、画像データの送信が無線で行えるDR(※2)としては世界最軽量(※1)の2.9kgを実現した、ワイヤレスタイプのカセッテ型デジタルX線撮影装置である。低被曝、高画質、堅牢性といった特長に加え、手持ちのX線発生装置やポータブル撮影装置と組み合わせた使用が可能なため、数千万円規模の投資でDRへの切り替えが可能になる上、抜群の作業性向上を実現できるなど、様々な医療現場において評価を得ている。2011年3月18日の発売以来、世界中の多くの医療機関に導入され、この5月の販売実績をもって、販売台数が1,000台を突破した。

●商品名
 AeroDR (製造販売認証番号 222AIBZX00035000)

●主な特長
 ・世界最軽量※1
 ・ワイヤレスタイプ(無線データ送信対応)
 ・CR(※3)の約半分のX線照射量でも高画質
 ・ 省電力設計

 「AeroDR」は、独自に開発した自社生産のヨウ化セシウム(CsI)シンチレータ(蛍光体)(※4)使用により、CR(※3)に比べ約半分のX線照射量でも高画質の診断画像を得ることができる。また、環境・エネルギー分野を中心に次世代バッテリーとして注目されているリチウムイオンキャパシタ(※5)を業界初採用。安全性が高く発火の危険性がない、充電速度が速い、充放電を繰り返しても劣化しにくいという特長があり、30分でフルチャージが完了する高速充電も実現した。
 医療現場でのDRへの切り替えをスムーズにするために、昨年11月には新技術「AeroSync」を搭載し、既設の回診用アナログX線撮影装置(回診車)でも使用可能にした。さらに本年2月には、既存のX線発生装置を利用してDRの長尺撮影ができる「AeroDR長尺システム」と、17×17インチサイズのワイヤレスタイプカセッテ型DRとしては、世界最軽量(※1)の3.6kgの「AeroDR1717HQ」をラインアップに加え、医療現場への導入をより容易にした

※1 2012年6月5日現在販売されている同サイズの無線対応カセッテ型DRにおいて。
※2 Digital Radiography: 照射されたX線をセンサーパネルで受光し、ダイレクトにデジタル画像を得る撮影方式の総称。一般的にCR(※3)よりも画質が良く、また即時性に優れる。
※3 Computed Radiography: 従来のX線フィルムに代わり、イメージング・プレート(IP)上にX線画像を記録し、これを読み取り装置でデジタル画像に変換する。
※4 放射線を受けて可視光(蛍光)を発光する蛍光体。この発光効率向上により鮮鋭性に優れた放射線診断画像を得られる。
※5 キャパシタとは、静電容量(キャパシタンス)により、電荷を蓄えたり放出したりする電子部品の総称であり、日本ではコンデンサとも呼ばれている。

●お問い合わせ
コニカミノルタヘルスケア(株)
TEL:042-589-1439
URL:http://www.konicaminolta.jp/