GEヘルスケア・ジャパン、タンパク質研究用「ECLSelectLAS500 システム」を発売 ~標的タンパク質をより簡便・確実に検出~

2012.03.26

 GEヘルスケア・ジャパン(株)は4月17日(火)、タンパク質研究用の新システム「ECLSelectLAS500 システム(イーシーエル・セレクト・ラス500 システム)」をライフサイエンスの研究を手がける国内の大学や研究機関、製薬企業を主対象に発売する。
 ECLSelectLAS500 システムは、微量なタンパク質の検出・解析手法として世界で広く活用されているウェスタンブロッティングをより簡便かつ確実に行うことができるよう試薬・装置・ソフトウェアを組み合わせたシステム。10 年以上の国内販売実績を誇る当社のウェスタンブロッティング検出試薬ECLシリーズの新製品「ECL Select」やCCD カメラタイプ画像解析装置ImageQuant LASシリーズの新機種「ImageQuant LAS 500」、および有色分子量マーカーなどを組み合わせた高感度化学発光検出トータルソリューション。
 ECLSelectLAS500システムは、ウェスタンブロッティングにおいて現在課題となっている「バックグラウンドが高い」「バンドが出ない」「再現性がない」といった3つの主要課題を解決し、より簡便かつ確実なタンパク質の検出・解析を可能にする。同社はこのECLSelectLAS500システムを、「もう迷わない、困らないウェスタン~バックグラウンドが高い、バンドが出ない、再現性がない、すべてを過去の話にしてしまうソリューション」と位置付け、すでにウェスタンブロッティングを手がけている研究者のみならず、これから同研究手法の導入を検討している研究者に対しても広く展開する。同社では今回のECLSSelectLAS500システムの市場投入で、多くの研究者の従来の課題を解決し、研究開発のスピードの加速、ならびにライフサイエンス業界の発展に貢献することを目指すとした。

■ECLSelectLAS500システムの主要特長
1.広い抗体濃度レンジと最適露出時間の自動割り出しで、実験条件の至適化が簡便に
ウェスタンブロッティングの抗体濃度条件の至適化には抗体濃度や露出時間など検討すべき項目が多く、研究者の負担になっていたが、ECLSelectLAS500システムは一次抗体の濃度対応レンジが広く、かつ自動で最適な露出時間を割り出せるため、広い抗体濃度でも鮮明なバンドを検出できる。

2.長時間露出においてもバックグラウンドが低く、低濃度タンパク質を検出可能
低濃度のタンパク質を検出するために長時間の露出を行うと、バックグラウンドのノイズが高くなり検出できなくなることが多いが、ECLSelectLAS500システムは長時間露出してもバックグラウンドノイズが低く、より低濃度のタンパク質を検出可能。

3.有色分子量マーカーのカラー撮影で、タンパク質の分子量を容易に確認
ECLSelectLAS500システムは従来白黒撮影しかできなかった有色分子量マーカー「Rainbow Molecular Weight Markers」のカラー撮影ができる機能を初めて搭載。また、これまで重ね合わせが必要だったカラーバンドとウェスタンブロッティングのバンドを1枚の画像として出力できるため、標的タンパク質の分子量を容易に確認できる。

●お問い合わせ
GEヘルスケア・ジャパン(株)
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