フリースケール、テレヘルス・アプリケーション向け「ホーム・ヘルス・ハブ」ソリューションを発表 ―シームレスなコネクティビティとデータ収集機能を備えた医療機器の開発を加速する リファレンス・プラットフォーム―

2011.11.17

 フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン(株)は、リモート・アクセス医療機器の開発を迅速かつ容易にするホーム・ヘルス・ハブ(HHH)リファレンス・プラットフォームを発表しました。ヘルス・データを収集し、ネットワークに接続し、安全に共有することで、優れた健康管理機能を実現すると発表。
  HHHリファレンス・プラットフォームは、フリースケールのi.MX 28(アイドット・エムエックス28)アプリケーション・プロセッサとZigBee/サブギガヘルツRF(1GHz以下)トランシーバをベースとしている。セキュアなWi-Fi/Ethernet接続を通じて、タブレット、スマートフォン、およびパソコンなどディスプレイを備えたリモート・デバイスで医療用リモート・ユーザ・インタフェース(UI)オプションが利用可能になる。このプラットフォームは、ZigBeeやサブギガヘルツRF、USB、Bluetooth、Bluetooth Low Energyを備え、医療用デバイス・プロファイルによって、血圧計や血糖値計、体重計、血中酸素濃度計などのヘルスケア機器との接続を行う。
 世界保健機関(WHO)によると、慢性疾患患者は世界で8億6000万人に上り、医療費の75~85%は慢性疾患管理が占め、慢性疾患に苦しむ患者の多くは65歳以上の高齢者であり、この年齢層は、アメリカ国勢調査局の推計では2030年までにアメリカ人口の19%、約7210万人に達すると予想されている。
 フリースケールのグローバル・ヘルスケア・チームのマネージャであるスティーブン・ディーンは、「世界的に進行する高齢化により、高齢者を持つ家族にとって、安心感をもたらす新しい技術やツールへの期待が高まっています。また、できる限り多くの人々の生活の質を改善するため、世界の遠隔地域や人口急増地域にヘルスケア・サービスへのアクセスを提供することが求められています。フリースケールの新しいホーム・ヘルス・ハブ・リファレンス・プラットフォームは、ネットワーク対応の医療/ヘルスケア機器の開発を簡素化し、増大するニーズへの対応を促進します。」と述べた。
フリースケールのHHHリファレンス・プラットフォームは、各種機能を包括的に実現しているため、ネットワーク対応医療製品設計に活用することで、迅速な開発と市場投入が可能となる。また、ヘルスケア機器やユーザ・インタフェース機器向けに、事前に検証済みの安全なコネクティビティを実現するハードウェアやソフトウェア・コンポーネンツを提供する。
 HHHリファレンス・プラットフォーム・ソフトウェアは、コンティニュア規格に準拠しており、血圧計、血中酸素濃度計、体重計といったコンティニュア認証医療機器との統一性・互換性を実現。また、このプラットフォームは、Microsoft HealthVaultと接続することも可能。Microsoft HealthVaultは、プライバシーとセキュリティが強化されたオンライン・データ・リポジトリで、ユーザは健康情報の整理・保存・共有を行うことができる。
 HHHリファレンス・プラットフォームは、低消費電力i.MX28アプリケーション・プロセッサ(ARM9コア・ベース)を用いたアグリゲータ/ゲートウェイ・ボードで構成。ヘルスケア機器との様々な接続インタフェースや、リモート・ユーザ・インタフェース機器向けの有線/無線接続に対応している。また、フリースケールのMC12311サブギガヘルツ・ワイヤレス・プラットフォームをベースとする緊急アラーム・センサも含まれており、個人緊急通報システム(PERS)機能を実現。さらに、リファレンス・プラットフォームを補完するべく、ボード・サポート・パッケージ(LinuxおよびWindows Embedded Compact 7)などのソフトウェアやサンプル・コードも付属している。

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