NEWS 2010.11.17


フィリップス、精神的充足度に対する意識と実態に関する最新調査結果を発表 〜世界の人々の健康および精神的充足度は、国の発展や経済力とは無関係であることが明らかに〜

 ロイヤル フィリップス エレクトロニクス(以下:フィリップス)は、「フィリップス インデックス:世界の人々の健康および精神的充足度に関する報告書」を発表した。  
 このたび発表された「フィリップス インデックス」の最新調査報告で、世界中の人々の健康および精神的充足度に対する意識と実態が明らかになった。主な結果は以下の通り。

・新興国では健康および精神的充足度に対する意識が高いのに対して、先進国では低い傾向となった

・91%の人が、自分の健康は自分自身で責任を負うべきだと考えているものの、そのために何らかのアクションを起こしている人は少ない

・生活費と収入が2つの大きな懸念事項となっている

・友人や家族とくつろいで過ごすことが最高の薬であるという考えは世界共通である ・パートナーよりも友人や家族との関係に満足している

・約半数の人々が80 歳以上まで生きられると考えている  

 報告書によると、インド、アラブ首長国連邦、サウジアラビア王国、シンガポールでは、自分が健康で精神的にも満ち足りていると認識している人の割合が、日本や欧米諸国などの先進国よりも高い傾向となった。これは「健康」「仕事」「人間関係」に対する重要性や満足度の考え方が、国や地域によって異なることを示している。本報告書では、この3点を、人々の健康および精神的充足度を左右する最大要因として捉えている*1。  

  フィリップスセンターフォーヘルスアンドウェルビーイングのディレクター、ケイティ・ハートリー氏は、次のように述べている。
「フィリップスは、人を中心に考える企業として、人々の健康および精神的充足度を決定づけるのはどんなことかを探るため、フィリップス インデックスを開発した。こうした取り組みを通じて、私たちは、都市化や高齢化が進む社会のニーズに応えていくつもりだ。フィリップスは今後もこのような調査を通じて、各事業におけるリーダーシップを発揮していきたいと思っている」。  
  本報告書はフィリップスセンターフォーヘルスアンドウェルビーイングが世界23カ国、31,000人以上を対象に、健康および精神的充足度に関する世界的なメガトレンドを検証するために実施した調査の結果をまとめたもの。

*1 「健康および精神的充足度インデックス」は、人々の健康および精神的充足度を包括的にはかるための指標であり、関連する17項目の設問について、各項目が健康および精神的充足度に及ぼす影響度と満足度との差に基づいて重みづけを行い算出した。

■「発展・経済レベル」=「健康」なのか?  
 健康および精神的充足度が「良好である」と回答した人は回答者全体の6割に上ったが、詳細に分析してみると、米国、ブラジル、欧州の多くの国は、アジアならびにアジア太平洋諸国と比べて、自分たちが思っているほど「良好」ではないことが分かった。一方で、満足度がもっとも高い国として、アラブ首長国連邦(88%)、サウジアラビア王国(78%)、インド(72%)が上位を占め、もっとも低い国は日本(27%)という結果になった。  
  本報告書では、身体的健康と精神的健康を2つの最重要項目と位置づけている。  「身体的健康インデックス」*2でスコアが低かった国は日本(24%)と英国(40%)、高かったのはアラブ首長国連邦(93%)とインド(84%)でした。体重に関する不満はすべての国に共通しており、特に女性では、身体的健康の満足度と体重との間に強い相関がみられた。  
 「精神的健康インデックス」*3では、身体的健康インデックスと同様の傾向を示す部分も多く、もっとも高かったのはアラブ首長国連邦(94%)、もっとも低かったのが日本(26%)だった。このことから、身体的健康と精神的健康は相互依存の関係にあることが示唆される。また、ストレスは健康および精神的充足度に関与する大きな要因の一つで、回答者の7割に影響を及ぼしていた。もっとも高かったのはインド(95%)、台湾(94%)、韓国(94%)だった。多くの国で医療費に関わる不安がストレスの主な要因となっており、特にアラブ首長国連邦(70%)、シンガポール(68%)、米国(67%)で高い傾向が確認された。  

■自分の健康に対する意識と行動レベルは?  
  回答者の9割が、自分の健康は自分自身で責任を負うべきだと考えているが、それが行動に結びついているとは言い難い実態が明らかになった。例えば、健康に何らかの不安がある場合、3分の2の人が病院を受診すると答えているが、全体の約半数(51%)は医師の指示を守らない傾向があり、検査や検診を受ける人はたった39%にとどまっている。  
  また、予想通りともいえるが、自分の年齢に見合った身体健康を維持していると考えている人は42%のみで、昔よりも健康を維持できていると考える人はほんの22%にとどまっている。また、健康意識を高める取り組みが世界中で展開されているものの、回答者の約半数は十分な運動を実践できておらず、健康的な食生活を送っているという人は36%にとどまった。  医療や健康に関する情報を得る際の最初の入手先は、ほとんどの国で「医師」という回答がもっとも多く挙げられたが、唯一、日本では「インターネット」が有力な情報源という結果となった。また、初期段階で医学的な見解を求める先としてインターネットを使用する割合が高かったのは、オランダ(38%)、ブラジル(32%)、イタリア(29%)であったのに対し、アジア諸国では家族や友人などに頼る傾向が強くあらわれた。

■生きるために働くのか、働くために生きるのか?  
  仕事は、健康および精神的充足度を左右する要因の一つであり、支出や貯蓄、失業不安といった仕事にまつわる問題は多くの人々のストレスとなっている。とりわけ収入水準と生活費は、健康および精神的充足度を決定づける要因となっている。  
  そして、生活費に関わる満足度に大きな差があらわれたのは先進諸国であった。日本(-65%)、英国(-57%)、米国(-54%)という結果から読み取れるように、これらのスコアが健康および精神的充足度を下げる要因になったことは間違いない。収入面でみると*4、もっとも満足度が高いのはトルコ(46%)、もっとも低いのは日本(-67%)、ブラジル(-45%)であった。休暇に関しては、トルコ(34%)とフランス(16%)の満足度がもっとも高い一方で、アジア諸国は休暇の少なさが懸念点として浮かび上がった。「仕事関連インデックス」*5をみると、仕事に関してもっとも満足しているのは中東諸国(アラブ首長国連邦75%、サウジアラビア王国63%)で、満足度がもっとも低い国は日本 (21%)と英国(27%)だった。

■パートナーよりも友人との関係に満足する傾向あり  
  仕事や生計をめぐるストレスは、健康および精神的充足度を低下させる要因となっている一方で、自宅でくつろいだり、友人や家族と一緒に過ごすことが、人々の精神的充足度を高めることにつながっている。この傾向は、中東とアジア諸国で顕著にみられ、健康および精神的充足度のスコアを押し上げる要因ともなっている。ただ、興味深いことに日本だけは例外で、もっとも低いスコアを示している。  
 ドイツ、米国、スペインの人々は家族や友人と過ごす時間が多く、自宅でくつろいだり、屋外での活動に時間を費やしている。オランダでは家族や友人との時間よりも、自宅でくつろぐことに重きを置いており、韓国では趣味の時間を大切にする傾向が明らかになった。家族や友人との関係については全体的に満足している傾向がうかがえるが、その一方で、彼らと過ごす時間の少なさに不満を感じる人が多いことも明らかになった。また、配偶者・パートナーにとっては心配な結果だが、例外なくすべての国に共通する傾向として、配偶者やパートナーよりも、友人との関係のほうが満足度が高いことも判明した。特に、ドイツ、英国、米国ではその差がもっとも大きくあらわれている。上司や同僚と比べた場合では、配偶者・パートナーとの関係のほうが満足度が高いという結果は出ているが、半数近い国、特に中国で、両者間の満足度にそれほど大きな差は見られなかった。

■私たちは、うまく年齢を重ねているか?  
 全般的に寿命に対しては楽観的な傾向があらわれている。回答者の45%は80 歳以上まで生きると考えており、約3分の2の人は自分の親と同じくらい、あるいはさらに長く生きるものだと信じている。  
 なかでもオーストラリアはもっとも楽観的で、50%が90歳以上まで生きると考えている。しかし、世界的にみると、65歳以上の人は健康および精神的充足度に対する満足度がもっとも低い結果となっている(21%)。  
 また、「がん(16%)」や「心臓発作(15%)」といった大きな死因リスクよりも、実際のところ、「視力低下(30%)」や「関節炎(28%)」など、自立した生活の障害になる老化現象のほうが人々の不安が大きいことが分かった。  興味深いことに、65歳以上の人のほうが、それ以外の年代層よりも自分の健康状態を好意的に捉えており、そのうち55%は自分の年齢に見合った身体的健康を維持できていると考えている。また、「自分は健康を維持している」と回答した割合について、65歳以上と回答者全体の間でもっとも大きな差があらわれたのがブラジルと米国の2カ国だった。
(ブラジル:65歳以上75%、全体24%、米国:65 歳以上75%、全体51%)

*2 「身体的健康インデックス」は、身体的健康と体重に関する設問について、回答者が答えた影響度と満足度を掛け合わせて算出した。
*3 「精神的健康インデックス」は、精神的健康、ストレス、地域社会、1人で過ごせる自由時間、礼拝に関する設問について、回答者が答えた影 響度と満足度を掛け合わせて算出した。
*4 各項目をより正確に検証するため、回答者が答えた影響度と満足度との差に基づいて数値化した。
*5 「仕事関連インデックス」は、収入、同僚との関係性、休暇に関する設問について、回答者が答えた影響度と満足度を掛け合わせて算出した。  

 ダニー・リスバーグ氏((株)フィリップス エレクトロニクス ジャパン代表取締役社長)は次のように述べている。
「本調査は、世界23カ国3万人以上の市民を対象とした大規模なグローバル調査である。これらの結果が示唆する国別の傾向は、日本人の健康および精神的充足度をはかるうえできわめて興味深い、示唆に富んだ指標と言える。当社は、世界中の人々に健康とやすらぎを提供するグローバル企業として、都市化や高齢化が進む日本でも、人々のニーズに応える製品やソリューションを提供し、生活の質の向上に一層貢献していきたいと考えている」。


●お問い合わせ
(株)フィリップス エレクトロニクス ジャパン
広報部 代表
TEL:03-3740-4551
URL:http://www.philips.co.jp/


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