フィリップス、「2019年度戦略」記者発表会開催─No.1ヘルスティックカンパニーに向けて深化・加速する戦略─

category:取材速報
2018.12.19

 株式会社フィリップス・ジャパン(以下、フィリップス)が12月6日(木)、ウェスティンホテル東京(東京都目黒区)にて2019年度の事業戦略について記者発表会を開催した。

 まず、堤 浩幸氏(フィリップス・ジャパン代表取締役社長)から2019年は2018年の戦略を深化・加速させた「パートナー企業とのエコシステムの構築継続」、「日本発イノベーション開発」、「市場の早期獲得も狙う戦略的投資」が発表された。加えてNo.1ヘルステックカンパニーになるための企業文化の強化、健康で持続可能な循環型社会の実現の戦略が大きく掲げられた。「今までの取り組みを深めて広げながら、一人一人にマッチングした治療を行い、それを大きくすれば私たちの生活は変わるだろう。健康寿命が上がり社会的問題が無くなれば、日本は豊かな国になる」と堤氏は熱く語った。
次に、協業しているパートナー企業との今後の展望について、各企業の代表と共に発表された。その中でも注目したいのが二つある。

堤 浩幸氏

 一つは株式会社アルム(以下、アルム)のアプリとの連携についてである。アルムの医療者向けモバイルアプリ「Join」とフィリップスのモニタリングシステム「IntelliVue」の連携により、患者の容態を医療者の手元のアプリで把握することで救命率向上に繋がる。また、アルムの救急アプリ「MySOS」とAEDによる連携では、要救助者や医療機関・従事者・AEDなどの位置情報をリアルタイムに把握し、通報することが可能となる。救急車両内の搭載医療機器と、「Join」、「Fast-ED」との連携では、救急車両内の心電図・血圧などのバイタルを救急病院医師にリアルタイムでデータを転送することにより、受け入れ・救命率の改善が見込まれる。フィリップスはアルムが有するモバイル・コミュニケーション・ソリューションと、同社の蘇生・救急医療領域における製品の開発及び統合を強化について発表している。坂野哲平氏(株式会社アルム代表取締役)は、この協業により救急の領域において大きく貢献できる展望を述べた。

坂野哲平氏

 二つ目は富士ソフト株式会社(以下、富士ソフト)の「HoloLens」である。現実空間に仮想空間を複合したMR(Mixed Reality)が搭載されたゴーグル型のデバイスであり、現実空間にホログラムを合成し、必要な情報を付加できる。新井世東氏(富士ソフト株式会社取締役常務執行役員)は、HoloLensを活用した大型医療機器の配置計画実現について「対象機器をホログラム化して実空間に配置するシミュレーションを行う事により、図面上でなく実空間での配置を確認することで業務の効率化を目的とする」と述べた。フィリップスはHoloLensの共同開発が進行中であることを明かし、AIを使った病院業務効率化を展望している。

新井世東氏
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