日本医療機器産業連合会、「医機連産業ビジョン2018」を策定

2018.11.05

日本医療機器産業連合会(以下、医機連)は10月26日(金)、「医機連産業ビジョン」記者会見をKKRホテル(東京都千代田区)で行った。

 はじめに、渡部眞也氏(医機連会長)は「2013年に『医療機器産業ビジョン』を策定してから5年、新しく『医機連産業ビジョン2018』を策定する。広がる医療の分野や医療機器産業のオープンイノベーションの認識のもと、Society 5.0を支える医療機器産業を作っていくことを主軸とする」と述べた。

 Society5.0とは、「人・モノ・情報が、IT/技術などを通じてつながりを持つことで、新しい価値やイノベーションを生み出し続ける社会」である。渡部氏は、「『Society5.0を支える医療機器産業をめざす』ことは『世界の人々の健康増進と医療水準の向上』が実現されている世界の実現につながり、それを支える社会的使命(「医療機器と利用環境をつなぎ、世界中の人々に最適な医療を届ける」など)を果たしていくために医療機器産業そのものが発展する必要がある。これが『医療機器産業のめざす姿』である」という。

 医機連は「医機連産業ビジョン2018」の実現に向けた活動を進めていくために、薬機法/診療報酬対応、医療の安全・安心への貢献、広報などのベースラインの活動を継続的に行う事に加え、医機連重点テーマ(「イノベーションの加速に向けた環境の整備」、「医療機器の安全管理・安定供給・安定稼働・トレーサビリティの強化」など)の取り組みを進めていく。

今後の具体的な活動は、医機連重点テーマ推進に向けた「医機連みらい戦略会議(仮称)」の設置である。医機連外部の有識者にも参画してもらい、テーマについて議論を進め幅広い分野に対応していく。現在は準備会を立ち上げており、2019年4月発足予定である。また、「医機連産業ビジョン2018」シンポジウムの開催を2019年春頃に予定している。