パレクセル・インターナショナル、「パレクセルが支援する新時代の医薬品開発」記者説明会を開催

2016.10.19

パレクセル・インターナショナル(株)(以下、パレクセル)は2016年10月13日、日本橋ライフサイエンスビルディング(東京都中央区)にて「パレクセルが支援する新時代の医薬品開発」と題して記者説明会を開催した。

Rickenbach氏
中森氏
会場風景

同社は現在、全世界51カ国に18,000人以上の社員を擁しており、「売り上げ上位200のバイオ医薬品の95%の開発を支援」「20の疾患領域において1,700以上の臨床開発プロジェクトをサポート」「世界100カ国以上における治験実施可能体制を整備」するなど、グローバルに医薬品開発を支援している。そして日本においても、1995年に東京と神戸にオフィスを開設して以来、CROのパイオニアとして第一線で貢献してきた。
本会ではまず、パレクセル最高経営責任者兼取締役会長のJosef H.von Rickenbach氏が「医薬品のグローバル開発とCROの役割」と題して講演を行なった。同氏はCROのグローバル市場規模やアウトソーシング普及率が年々増加傾向にあることを説明した上で、「パレクセルのグローバルなインフラを利用すれば、インフラ構築にかかる時間やコストを節約できる上、開発および知的財産を全て自社の管理下に置くことができる」と語った。そして今後の医薬品業界のトレンドとして「薬事アウトソーシング市場の拡大」「リアルワールドエビデンスによって示される価値の重要性の高まり」などを指摘。「サイエンスから新しい治療法が誕生するまでの複雑なプロセスがよりシンプルになれば、より健康な世界が実現すると信じている」と締めくくった。
続いて、パレクセル代表取締役の中森省吾氏より「日本の医薬品開発の課題に応えるパレクセルのソリューション」と題しての講演が行われた。同氏はパレクセルを取り巻くビジネスの現状について「顧客が要望するサービスの種類や内容は多様化してきており、国際治験やアジア治験の数も増加傾向にある」などと解説。その上で「国際治験やアジア治験の実施能力がCROの必須要件になってくることは間違いない。AIを活用しての治験の効率化も今後進んでいくだろう。さらに市販後の製品ライフサイクルに関する支援サービスもいずれはCROが担っていくことになるだろう」と将来の展望を語った。