キヤノンマーケテイングジャンパン、AEDによる心肺蘇生の講習会をメディアに公開

2015.11.20
長谷川 禎氏
実演風景
 キヤノンマーケティングジャパン(株)は2015年11月11日、(株)小学館集英社プロダクション(東京都千代田区)にてAEDによる心肺蘇生の講習会を開催した。
 2004年に一般市民によるAEDの使用が許可され、各施設にAEDが設置されるようになった。しかし、2014年の総務省消防庁統計によるとAEDの普及に対して一般市民の使用が少ないのが現状である。同講習会はそのような背景を受け、AEDの最適配置と心肺蘇生の普及による救命率の向上を目指しており、今回をもって受講者数が延べ10万人に達したと発表した。
 長谷川 禎氏(キヤノンマーケティングジャパン(株)ヘルスケアビジネス推進課)は冒頭で「少しの勇気があれば助かる命がたくさんあるのです」と呈した。
 心肺停止から何も処置をせずにいると蘇生率が1分間ごとに7~10%低下する。しかし、胸骨圧迫に加えAEDを使用すると、救急隊が到着まで何もしなかった場合に比べ5倍以上生存率が上昇する、と同氏はAED(胸骨圧迫と併用)の重要性について言及した。
 講習会は発見から通報、胸骨圧迫やAEDの使用方法など心肺蘇生法の一連の流れの実演に加え、受講者も実際に体験できるプログラムとなっている。
 同氏は最後に「皆さんの助けようとする努力、その気持ちに自信を持ってください。積極的に救助に参加してください」と参加者全員にメッセージを贈った。