ブース速報 シーメンス・ジャパン(第55回日本核医学会学術総会、第35回日本核医学技術学会総会学術大会)

2015.11.09

第55回日本核医学会学術総会、第35回日本核医学技術学会総会学術大会が、2015年11月5日(木)から7日(土)まで行われました。
RadFan編集部はシーメンス・ジャパンのブースを取材したのでご報告します。

核医学の領域では圧倒的なシェア率を誇るシーメンス・ジャパン。美術館をイメージしたユニークなブース展示の目玉は、新製品のPET CT「Biograph Horizon」である。
この製品ではBiograph CTで培われたPETテクノロジーが、高分解能PET画像を描出し、高い再現性をもたらしている。コストを抑えながらも「どの機種でも一定水準以上の画質を提供する」という同社のコンセプトに忠実な新世代機だ。

Biograph Horizon(模型)
1.高分解能画像と高い効率性

Hi-Rez LSD検出器にTOF、高速の画像再構成エンジンが融合し、腫瘍領域にとどまらず、心臓、頭部領域においても高い再現性と定量性をもたらす。微少な病変部の早期発見を可能にし、より正確で効率的な検査を行えるようになった。

2.より優しい患者ケア

スキャン前のセッティングからスキャン後の画像再構成処理までの時間を大幅に短縮。通常のCTとほとんど変わらない長さのショートガントリや、被ばく低減プログラムなどにより、患者にとって負担の少ない検査を実現した。また、寝台はリニアで動くため、揺れの少ないスムーズな移動をすることができるなど、患者にやさしい作りとなっている。

3.経営に優しいロングライフ設計

省エネ、省スペースにこだわり、トラブルを未然に防ぐプログラムを搭載しており、初期投資からランニングコストまで費用削減に大きく寄与している。

「Biograph Horizon」での画像を読影するには、同社の読影支援システム「syngo.via」が非常に有用であるという。画像データをsyngo.viaが自動的に認識、分類し、見たい画像を見たい位置で瞬時に呼び出すことも可能だ。大量のデータから必要な画像を探し出し、配置するストレスから解放され、よりスムーズなPET CT画像の読影が実現する。