エレクタ、最新の放射線治療システム「Elekta Versa HD(エレクタ ヴァーサ HD)の臨床講演および最新ソフトウェアを紹介する「Elekta Premium Night」を開催

2014.12.15
Cecilia Leiram氏
Gilbert Wai氏
中川恵一氏
Dr. Kevin Franks
Robert Fenwick氏
檜垣修一氏
 エレクタ(株)は、12月10日にスウェーデン大使館(東京都港区)において「Elekta Premium Night」を開催した。
 まずはじめにCecilia Leiram氏(スウェーデン大使館商務参事官)より開催の挨拶が行われ、「スウェーデンにはアルフレッド・ノーベルの発明をはじめ、イノベーションの長い歴史がある。エレクタもその中の一つとして挙げられ、世界的に成功した会社だ」と語った。
 続いて、Gilbert Wai氏(Exec VP:Asia Pacific, Elekta AB)が登壇。「リニアックの領域では日本国内で150施設を超える実績を持ち、単年度シェアでは40%まで到達した。また9月に最高機種であるVersa HDを発表し、日本の放射線治療にさらなる高度なソリューションを提供していきたい」と語った。
 講演では、中川恵一氏(東京大学医学部付属病院)が座長、Dr. Kevin Franks(英国リーズがんセンター放射線腫瘍医)が演者を務め、「Versa HD – Optimising the patient pathway in a radiotherapy department focusing on Lung SABR and Prostate IMRT」を発表した。同氏は、「患者の予後を臨床医の視点から過去、現在、未来の放射線治療について説明。その後、将来的に患者に最適な道筋を示すためには、エレクタや研究者との緊密な連携が不可欠である」と話した。
 次に、Robert Fenwick氏(VP Elekta Software Business Line Management)は、「Information-Guided Cancer Care」と題して、エレクタソフトウェアの展望を説明。精密な計画づくりのための治療マネージメントとして強度変調放射線治療専用計画システム「Monaco」や放射線治療マネジメントシステム「MOSAIQ」などを紹介。「これらのソフトウェアを通じて蓄積したデータを活用し放射線治療をより発展させていく」と語った。
 最後に、檜垣修一氏(エレクタ株式会社代表取締役)は、同社のマーケットシェアが日本国内で4割を超えることに触れ、「これだけのシェアとなると社会的責任も重たくなる。東芝とのパートナーシップを元に、医療従事者がより安全でより品質の高い治療を行うためにも精魂込めて努力を続けていく」と語った。