日本放射線腫瘍学会第27回学術大会機器展示レポート

2014.12.12

パシフィコ横浜会議センター・展示ホールで2014年12月11~13日に開催された日本放射線腫瘍学会(JASTRO)第27回学術大会。
今年度は機器展示の会場も規模拡大となり、多くの実機展示が見られた。
放射線治療における注目のソリューションをピックアップしてご紹介する。

日本アキュレイブース

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サイバーナイフ
●サイバーナイフ
小型加速器を装着した工業用ロボットアームを
駆動させることにより多方向から照射ができるので
複雑な形をした腫瘍でも確実に狙い打てる。また動体追尾機能も秀逸で
治療部位に併せた追尾・位置補正機能が確実に可能だ。
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トモセラピー
●トモセラピー
CTと放射線治療システムが融合されたもので、患者位置合わせなどに効果が高い装置である。
高度なバイナリーマルチリーフコリメータの採用されたシステムで幅広い線量分布が可能となり、
ピンポイントで放射線ビームを腫瘍部分に集中させることができる。またバイナリーマルチリーフコリメータにより、重要臓器も確実に避けることで副作用を軽減できるものだ。

シーメンス・ジャパンブース

MAGNETOM Aera
MAGNETOM Aera

●MAGNETOM Combi Suite Radiation Therapy – RT pro edition –
本装置は治療計画用のMRI。
1.5T 「MAGNETOM Aera」および3T 「MAGNETOM Skyra」に治療計画のためのソフトウェアを搭載し、高精度かつ高機能情報を得られるようになる。
両装置とも70cmのワイドボアデザインのため、放射線治療用固定具を付けたまま、高い感度域を有するTim4Gコイルシステムで広範囲に信号を受信することができる。頭頸部領域だけでなく上腹部領域や骨盤部領域へも応用が可能。
またMR装置対応の外部レーザーポインターを装備することで、体表面の正確なポジショニングが可能に。