日本ヒューレット・パッカード、リアルタイム分析を実現する新サーバを発表

2014.05.20
橘 一徳氏
富田浩次氏
会場風景
 日本ヒューレット・パッカード(株)は2014年5月13日、ベルサール八重洲(東京都中央区)にて無停止型サーバソリューション「HP Integrity NonStopサーバー」(以下、NonStop)の新エントリーモデル「HP Integrity NonStop NS2300サーバー」と「HP Integrity NonStop NS2400サーバー」を発表した。新たに、リアルタイム複合イベント処理(CEP)ソフトウエアとの連携を実現し、NonStopのソリューションを、ミッションクリティカルデータのリアルタイム分析まで拡大する。
 
 はじめに、橘 一徳氏(同社HPサーバー事業統括本部HPサーバー製品統括本部統括本部長)より、新製品投入の背景について説明がなされた。同氏は「これまでは受発注や在庫管理など、基幹業務での需要が主であったが、日々、メールや社会インフラなど新しいミッションクリティカル市場が生まれている。取りこぼしのない確実なデータ収集と同時に、リアルタイム分析のニーズが高まっている」と市場を分析。基幹データをロスすることなく守ることの重要性と、NonStopであることの必然性を強調した。
 
 続いて、富田浩次氏(同社HPサーバー製品統括本部エンタープライズサーバー製品部担当部長)より、新製品の紹介があった。同氏は、NonStopの専用データベース「HP NonStop SQL/MX」と新たに連携が実現したソフトウエア「WebAction」を紹介。高速データ入力、高速データキャッシュ、分散配置の特徴を持つCEPプラットフォームで、連携ツール「Attunity」との組み合わせによる、データのリアルタイム活用の可能性をアピールした。
 また、今回のNonStopのラインナップ強化により、中堅企業から大企業まで幅広い企業のCEPに対応したとし、同氏は「多角的なビッグデータ分析結果をリアルタイムにビジネス価値へと変えていくハイブリッドなシステム基盤を提供する」と締めくくった。
 
 今後の展開について、2015年にはNonStop SQL性能のさらなる強化を図るとした。ほかのツールやソフトウエアとの連携を強め、NonStopの事業領域の更なる拡大を目指すという。