日立メディコ、「プロダクトミーティング2014」を開催

2014.04.07

 (株)日立メディコは4月4日、秋葉原UDX(東京都千代田区)にて、「プロダクトミーティング2014」を開催した。同ミーティングでは、来る4月11~13日にパシフィコ横浜にて開催される国際医用画像総合展(ITEM)2014に先駆け、同展で展示する日立メディコグループの製品の見どころが紹介された。
 

山本章雄氏
嵯峨井博氏
久野勝之氏
古曵孝明氏
関川文孝氏
 はじめに、山本章雄氏(同社取締役社長)が、「我が社は、先進国および途上国の医療が抱える問題の解決に、プロダクトだけでなくソリューションという面で貢献していきたい」とヘルスケア領域における展望を述べた。

 続いて久芳 明氏(同社情報コミュニケーション本部)は、同社展示ブースの概要について言及し、今回は診断・ヘルスケアIT・治療・サービスの各ソリューションの製品を展示し、日立グループとしてヘルスケア領域の進歩に貢献していく姿勢を紹介すると述べた。

 その後、各部門の担当者から、同展に出品する製品について説明がなされた。以下、新製品、新機能が追加された製品を中心に紹介する。

 超音波診断装置については嵯峨井博氏(日立アロカメディカルマーケティング本部)が説明。新ブランド「ARIETTA」と新製品ARIETTA70、ARIETTA60を紹介した。同製品は、信号の生成、送受信、信号処理、画像表示において新しい最適化技術によりコンパクトかつ高画質を実現。また、多彩な機能を有するほか、長時間検査のストレスを軽減する設計となっている。
 
 MRI装置については久野勝之氏(同社CT・MRマーケティング本部MR製品企画グループ)が「ECHELON RX」について説明した。同製品には新システムソフト「ORIGIN4」が搭載され、検査をより充実させるための独自の最新機能が追加されたという。

 CT装置は古曵孝明氏(同社CT・MRマーケティング本部)が、64ch/128slice CT「SCENARIA EX edition」を紹介し、高速撮影、高スループットの実現に加え、被ばくを最適化する新機能を搭載したと説明した。

 X線装置は関川文孝氏(同社XRマーケティング本部)が、移動型X線装置の新製品「Sirius Starmobile tiara」を紹介。同製品はスリムなボディとデュアルモーター機能で移動が便利なほか、独自のパンタグラフアームによりポジショニングが簡便、さらにワイヤレスFPD等の採用により確かな撮影・画像確認をサポートする。また、X線透視診断装置「CUREVISTA」の新バージョンを紹介した。
 
 ヘルスケアIT製品について光城元博氏(同社メディカルITマーケティング本部)、牧内啓行氏(日立メディカルコンピュータ営業企画部)が登壇、説明を行った。
 
 放射線治療製品は加納川洋氏(同社核医学治療製品営業本部治療システム営業部)が、新製品の放射線治療計画システム「RayStaion」を紹介。同製品の最大の特長は“リアルタイムIMRT最適化演算”を実現し、スライドバーの調整だけでリアルタイムな線量分布の変化の確認を可能とし、大幅に治療時間の短縮を実現している点である。他には、米国Accuray社製の「サイバーナイフM6シリーズ」等を展示する。
 
 また、骨密度・放射線測定装置については立川 靖氏、西村朋昭氏(日立アロカメディカルマーケティング本部)が紹介した。
 
 同ミーティングの最後には、出展製品について、また今後の展望について活発な質疑応答がなされた。11日からのITEMでの同社の展示に期待したい。