東芝メディカルシステムズ、メディアセミナー「心臓MRI検査の現状」を開催

2014.03.06
綱川 智氏
竹本周平氏
天沼 誠氏
会場風景
 東芝メディカルシステムズ(株)は、3月5日、ベルサール八重洲(東京都中央区)にて、メディア向けセミナー「心臓MRI検査の現状」を開催した。
 はじめに、綱川 智氏(同社代表取締役社長)より挨拶が行われた。同氏は「今、医師の方々から『心臓撮るなら東芝』という声を頂いている」と述べ、その言葉を励みに、MRIでの心臓撮影に今後も力を入れ、さらなる発展を目指すとした。
 続いて、竹本周平氏(同社MRI営業部営業技術担当)より、同社最新MRI装置の技術解説が行われた。大きな特長として、従来のMRI検査時間のうち条件設定に要する時間を、CardioLineとDelayTrackerという2つの技術によって大幅に短縮している点がある。CardioLineは、今まで複数の撮影条件を切り替えて行っていた2腔、3腔断面が一括で取得可能に。また、超高解像度処理と特徴部位認識などアシスト機能も充実している。DelayTrackerは、非造影下肢血管画像に用いられるFBI法の精度を向上させるシステムで、拡張期と収縮期の見極めをアシストし、時間短縮を実現させた。
 また、天沼 誠氏(高瀬クリニック)が「循環器領域におけるMRI検査~循環器専門施設における臨床応用の実際と今後の展望~」について講演した。同氏は、循環器領域におけるMRI検査の展望のひとつとして、冠動脈MRAに着目。「CTAは石灰化の影響を受けやすいため、ピンポイントでのフォローとしてのMRAの活用は有効」とし、今後はTailor-madeな検査、放射線科と循環器科医師の連携強化によって、循環器領域におけるMRIの需要は高まっていくのではないか、と期待を寄せていた。