パレクセル・インターナショナル、プレスカンファレンスを開催

2013.10.10
Josef H.von Rickenbach氏
中森省吾氏
Xavier Flinois氏
 パレクセル・インターナショナル(株)は10月9日、ウェスティンホテル東京(東京都目黒区)にて、「新薬開発の最新動向と国内製薬企業へのグローバル新薬開発ストラテジー」と題したプレスカンファレンスを開催した。
 同会ではまず、Josef H.von Rickenbach氏(PAREXEL International社最高経営責任者兼取締役会長)が登壇し、バイオ医薬品業界のグローバルトレンドについて発表し、「アウトソーシング比率の上昇に伴いCRO市場が拡大しており、2017年までに320億ドルを上回る。日本の製薬市場は拡大しており、我々の技術と経験は日本市場の更なる拡大に貢献できると考えている」と語った。
 次に、中森省吾氏(同社代表取締役)が登壇し、同社の教育研修部門であるパレクセル・アカデミー・アカデミック・インスティテュートと京都薬科大学とのジョイントプログラムについて解説した。本プログラムは日本におけるグローバル開発の知識の底上げを目的としており、将来の医薬品開発の効率を飛躍的に高めようというものであり、同大学では、「Clinical trial Manegement」というタイトルで学部5年生を対象に行われている。2013年8月に約20名の学生を対象としたパイロットプログラムが修了している。
 最後に、Xavier Flinois氏(Perceptive Informatics社社長)が登壇し、「パレクセルのeClinicalテクノロジーと日本企業との業務提携」と題した発表を行った。同社が提供するe-Clinicalソリューションについて説明し、臨床試験をより効率的に、グローバルで行える点を強調した。同社のメディカルイメージングソリューションについては、京都プロメド(株)との業務提携を行っており、日本の医療全体の発展に注力している。また、治験実施に関連するデータ、情報、アプリケーションにアクセスするための一体型のプラットフォームであるPerceptive社の「My Trial」を基に構築された、「ClinPhoneRRTMSソリューション」と(株)富士通システムズ・ウエストの治験管理システム「DDworks 21」のデータ統合が実現したことを同日発表し、治験をさらに効率的に実施できる体制を整えていると語られた。