AZE、心臓ユーザーズミーティングを開催

2013.09.24
望月純二氏
松下俊一氏
清水一生氏
重永 裕氏
大西宏之氏
(株)AZEは14日、本社会議室において、AZE心臓ユーザーズミーティングを開催した。
 本ミーティングは心臓領域を中心とした画像解析の現状と、今後の展望についての意見交換を目的として行われた。国内5施設の同社ユーザが発表を行い、開発担当者との情報交換を行った。
 初めに、望月純ニ氏(みなみ野ハートクリニック)が心臓周囲脂肪の測定など、同院でのVirtual Placeの経験について発表。その上で石灰化スコアレポートの表示機能について言及し、「他院からの検査依頼も受けているため、一目でわかる、説明しやすいレポートを作るための機能がほしい」と要望を語った。
次に、松下俊一氏(名古屋ハートセンター)は同院での使用経験について発表。松下氏は、「救急でのCT撮像は増加傾向にあり、WSの描出スピードを重視している。当院では、心臓のみならず全身撮影も多く、末梢血管の評価のためにも描出能の向上に期待する」と述べた。
続いて、清水一生氏(豊橋ハートセンター)は他社WSと比較しての使用感について、心門や心臓描出の感度、大動脈と冠動脈の画像のつなぎ目などに課題があるとしながらも、今後の期待として「EVERやTEVERの術前計画における大動脈の計測において、血管径や角度などをワンクリックで計測できると時間短縮に役立つ」と話した。
その後、重永 裕氏(兵庫県立姫路循環器病センター)は、心臓MRI画像に対するVirtual Placeアプリケーションの使用経験について講演。同院でよく使用しているアプリケーションは心機能解析や細血管解析で、右室解析や遅延造影の使用は多くないという。重永氏は「多忙な医師は細かい画像や情報まで見られないことも多いため、一画面の情報量を少し絞り込んだレポートが作成できるとよい」とレポートの表示形式についての要望を語った。
  最後に、大西宏之氏(王子会神戸循環器クリニック)は心機能の4D解析や2Dのシネ解析について講演した。大西氏は「細血管解析がPartial width MIP(PWMIP)からVRに移行可能である面がとても良いと感じる。心機能解析を血管ベースで観察しながら撮像した際の画像のコントラストが評価しやすくなるとよい」と期待を寄せた。
  ユーザからの発表に続き、(株)AZEの担当者から、MRIの冠動脈解析や左室内膜CT値マップ、TAVI measureuentなどの新機能が紹介された。また、(株)AZEが開催する大謝恩キャンペーンについての紹介もあわせて行われた。このキャンペーンは期間中にAZE Virtual Place雷神または風神の購入をすると、新製品のノートPC型3D ワークステーション「新(Arata) Notebook」1台を無料追加できるというもの。
  その後、ユーザと(株)AZEの開発担当者によるディスカッションが行われた。それぞれのユーザが発表時に挙げた要望や課題について、ユーザからの質問が飛び交い、活発な意見交換が行われていた。