ソニー、新製品「ヘッドマウントイメージプロセッサユニット」・医療用32型の3D対応液晶モニター「LMD-3251MT」の説明会を開催

2013.07.24
津末陽一氏
川田忠興氏
ヘッドマウントイメージプロセッサユニット
医療用32型・3D対応液晶モニター「LMD-3251MT」
専用の眼鏡をかけることにより3Dで見ることができる
 ソニー(株)は23日、本社ビル(東京都港区)にて新製品「ヘッドマウントイメージプロセッサユニット」と医療用32型の3D対応液晶モニター「LMD-3251MT」の説明会を開催した。
 はじめに津末陽一氏(同社プロフェッショナル・ソリューション事業本部メディカル・ソリューション事業部事業部長)より、ソニーメディカルのこれまでの事業と今後の展望について説明がなされた。同氏は外科内視鏡市場の拡大について語り、「内視鏡手術において3D技術の医療への活用が進んでいる。昨年度までにソニーでは「撮影」から「記録」、「表示」そして「配信」までの3Dトータルソリューションを実現している。今年度は、モニター製品群の拡充を行う」と述べた。
 その後、川田忠興氏(ソニービジネスソリューション(株)メディカル営業部メディカルソリューション課)から今回発表された2つの新製品についての説明が行われた。今回発表された2製品のうち、ヘッドマウントイメージプロセッサユニットは内視鏡手術における新しいワークフローを提案している。「従来の内視鏡手術では姿勢が拘束されてしまうが、目の前にモニターをつけることによって自由な姿勢での作業が可能になる。モニターに映る画像は180°反転することができるため、内視鏡の向きに関わらず、それぞれの視点に合わせた画像が表示され、対象とモニター内の位置が一致する」と製品の有用性を語った。
 頭にしっかりと取り付けることができ、万が一ずれてしまっても術者以外の人が位置の修正を行うことができる。また、視野の確保もなされており、手元での受け渡しもスムーズにできる。モニターには有機ELパネルを採用。高い色再現性と高コントラストにより、対象物の微細な情報を表示するとともに、施術スピードに追従した映像表示を可能にし、長時間手術での目の疲れを軽減しているということだ。
 また同様に今回の新製品である、医療用32型の3D対応液晶モニター「LMD-3251MT」はこれまでの24インチのものから画面を拡大、より大きな画面で画像を見ることができるようになった。さらに大きい画面で見たいという医療現場からの声を反映したものである。
今回発表された2つの新製品はどちらも8月1日にオープン価格での販売を開始する。
 説明会ではこうした製品説明の他、実際に実機の展示、体験が行われ好評を博していた。