JIRA、「画像医療システム産業ビジョン2020」の制定を発表

2013.04.25
小松研一氏
会場風景
 一般社団法人 日本画像医療システム工業会(JIRA、会長 小松研一)は4月12日、国際医用画像総合展(ITEM in JRC 2013)会場において2020年の画像医療システム産業の姿を想定した将来ビジョンである「JIRA 画像医療システム産業ビジョン2020」の策定を発表した。
 2020年を想定し、画像医療システム産業が将来の医療に貢献し、グローバルな事業拡大を図っていく姿を4つの項目にまとめたものが「JIRA 画像医療システム産業ビジョン2020」である。
 初めに、小松研一氏(日本画像医療システム工業会会長)がビジョンの同発表を伝え、その後詳細を解説した。同氏は「JIRA 画像医療システムビジョン」について「高齢化社会へ対応した医療システムの構築が各国共通の課題となる」と述べたうえで、これからの世界における医療・健康関連市場の拡大について説明した。
 また、同ビジョン策定の背景には、国際関係のボーダーレス化により、医療経済においても新たな国際的枠組みが生まれていることがあると述べ、高齢化や経済成長の進行、疫病動向や医療インフラの差による地域ニーズの違いに対応していく必要があると語った。
 このビジョンの内容としては、第1に少子高齢化社会における世界に先駆けた医療イノベーション、第2に予防・健診・診断・治療から広くヘルスケアの領域で質の高い医療環境の実現。そして第3にICT利用促進による医療の質向上と医療機器産業の拡大、第4に日本ならではの医療、医療システムを世界に提供していくこと、の全4項目である。
JIRAでは、このビジョンを共有することによって、産業の強化・拡大の基礎としていく考えだ。