フィリップス、ITEM2013の事前記者説明会を開催 ~「IMR Neuro」、「Multiva 1.5T」がITEMで初公開~

2013.04.11
小山克彦氏
吉澤裕介氏
門原 寛氏
会場風景
 (株)フィリップスエレクトロニクスジャパンは、4月9日本社(東京都港区)においてITEM2013で展示、発表する製品に関する事前記者説明会を開催した。
  はじめに、小山克彦氏(ヘルスケア事業部マーケティング本部)がITEM2013における同社ブースの概要を説明した。小山氏は「ITEM2013における同社のテーマは“Transforming care,together”。これまで以上にお客様の視点に立ち、製品間の壁を取り払った新しいソリューションを提供するというメッセージをこめている」と話した。ラインナップの中でも特にMRI装置「Multiva 1.5T」やCT装置「Brilliance iCT Elite」に注目してほしいと語る。
 次に、吉澤裕介氏(ヘルスケア事業部マーケティング本部)はIMRについて紹介した。これは、再構成にシステムモデルを使用した、同社のCTの逐次近似画像再構成技術である。「IMRにより、低線量の撮影でも、従来法(FBP)と比較して約90%のノイズ低減が可能となる。intelと共同で開発した『IMR Cube』は再構成の時間を従来の1時間から5分まで短縮することができる。ITEM2013においてIMR (Body)、IMR Cardiovascularに加え頭部領域向けの『IMR Neuro』を世界に先駆けて発表する」とのこと(『IMR Neuro』のみ、ITEM2013で世界初公開となる)。この機能は「Brilliance iCT」シリーズ、「Ingenuity」シリーズの新製品である「Brilliance iCT Elite」、「Ingenuity Elite」に搭載することが可能である。また、「Elite」に搭載されている新しい検出器「NanoPanelⅡ」やユーザーインターフェース「iPatient」についても解説した。。
 最後に、門原 寛氏(ヘルスケア事業部 マーケティング本部)はMRIの新シリーズ「Multiva 1.5T」について紹介。「被検者に優しい設計となっており、様々なワークフローの改善が行われている」と語る。コイルエレメント選択を自動で行うことでスムーズな検査ができるようになっており、撮影時間の倍速を最大16倍まで対応させることで検査時間の短縮を実現している。このほか、IngeniaシリーズやMultivaシリーズに搭載される新しいアプリケーションについて解説。このアプリケーションによってルーチン検査でも定量解析が可能となり、多様な検査と検査数増加への対応が期待される。