GEヘルスケア・ジャパン、signa甲子園2012を開催

2012.12.12
丸山功男氏
藤原康博氏
 GEヘルスケア・ジャパン(株)(本社:東京都日野市、社長:川上潤)は12月8日、秋葉原UDXカンファレンス(東京都千代田区)にて、signa甲子園2012を開催した。本イベントは、同社のMRI「signa」シリーズのユーザである診療放射線技師・臨床検査技師がその撮影テクニックを競うイベントで、今年で8回目の開催となっている。予選に参加した26のユーザーズミーティング(UM)から選ばれた12名の代表が参加した。銅賞を宮崎UMの野口高志氏(県立日南病院)、銀賞を北海道UMの長濱宏史氏(札幌医科大学附属病院)、金賞を神奈川UMの高橋光幸氏(横浜栄共済病院)がそれぞれ受賞した。金賞を受賞した高橋光幸氏は、「Gate SSFSE & Ccomp SPGRを組み合わせた胸部MRI-超短時間検査法-」というタイトルで発表し、Gate SSFSEとCcomp SPGRの組み合わせで、短時間にT1、T2強調画像を撮影でき、一度の撮影で簡単に他断面撮影も可能、同期もPGなので簡単にできるといった、本検査法のメリットを述べた。また、非常に小さな病変では従来法の方がよかった経験もあり、従来法は撮影スライス厚が薄く、パーシャルボリュームの影響であると考えられる、とデメリットについても語った。
 同イベントでは、丸山功男氏(同社MRセールス&マーケティング、MR営業技術)から、RSNA2012で発表された同社MRI最新技術「Optima MR360 Advance」、「MRgFUS」、「Silent Scan」が紹介された。MRI検査時の大きな音を発生させない特別なシーケンス「Silent Scan」のデモ映像では、その静音性の高さから参加者から驚きの声が上がった。
 また、特別講演として藤原康博氏(福井大学医学部附属病院)による「3DASLの臨床応用」も行われ、3DASLによって脳血流情報が簡単に得られるようになったと報告し、まだ解決できていない問題点や不安定性を理解しながら利用することで、臨床に大いに役に立つとまとめた。
 
左から、大会実行委員長の秦 博文氏(北里大学病院)、長濱宏史氏、高橋光幸氏、野口高志氏