【核医学会/講演Report】PET核医学ワークショップ「PETから個別化医療へ~PETによる放射線治療計画と効果判定と今後の期待~」

2012.10.12

第52回日本核医学会学術総会 取材レポート/PETから個別化医療へ~PETによる放射線治療計画と効果判定と今後の期待~
白土博樹先生(北海道大学)

 PET核医学ワークショップでは、白土博樹氏(北海道大学)が、「PETから個別化医療へ~PETによる放射線治療計画と効果判定と今後の期待~」と題した発表を行った。同氏は、FDG-PETは、他の診断技術との併用で非侵襲的ながんの診断能をかなり高め、顕微鏡用の診断材料を得られない患者の治療にパラダイムシフトを起こしつつあり、さらなる正診率の向上が強く求められていると述べた。
 FMISOは北海道大学の研究では、低酸素領域の再現性が優れていることが確認されつつあり、画像分解能と定量性を向上させ、優れた臨床試験ができれば線量分布の最適化による個別化慰労に大きな役割を果たすと語った。
 画像誘導放射線治療(IGRT)や腫瘍の呼吸性移動に対応した放射線治療が健保採用となり、4次元放射線治療(4DRT)の時代を迎えているとし、適合放射線治療(Adaptive RT)の普及もあり、PETによる機能適合放射線治療への期待を述べた。
 将来的には腫瘍自体が正確な信号を発するポジトロン・エミッターを活用して、体外から体内の腫瘍位置を把握する方法が期待されるとした。
 最後に、「がん細胞内の分子を追跡しながら自動照射する分子追跡放射線治療」が同氏の20年来の夢であるとし、発表を締めくくった。