日本ヒューレット・パッカード、ビッグデータ事業および体制を大幅強化

2012.03.02
有安健二氏
吉岡 祐氏
会場風景
 日本ヒューレット・パッカード(株)は2月29日、アーバンネット大手町ビル(東京都千代田区)において、社内横断組織「ビッグデータタスクフォース」を設置すると共に、関連のコンサルティングサービスとして、新たに「HP ビッグデータ分析コンサルティングサービス」および「HP ビッグデータバッチ処理高速化コンサルティングサービス」の2種を発表した。
 はじめに、有安健二氏(同社執行役員 テクノロジーコンサルティング統括本部長)が「HPビッグデータ戦略 ビッグデータコンサルティングサービス」について解説。同社は、近年、テキストや画像音声など、個人が発するアイディアと情報で構成されたヒューマンインフォメーションの急増や、機械から得られるエクストリームデータの多様な形態生成という背景から、今まで活用できなかったそれらのデータを利用し、HPビッグデータのコンサルティングサービスをしていくという。同氏はその特長として「業務全体を包括している当社だからこそ、複数のITベンダーとの煩雑なやり取りは不要であり、豊富な経験を元にお客様システムの課題解決手法を短期間で提供できる。また、世界規模でのサービス開発とデリバリ体制を整えていく」と述べた。
 次に、吉岡 祐氏(同社テクノロジーコンサルティング統括本部テクノロジーソリューション本部担当部長)が「HPビッグデータコンサルティングサービス」について発表。同氏は「サービスのテーマとして、まず『HPビッグデータ分析コンサルティングサービス』があり、非構造化データ分析におけるプランニングからロードマップ策定、データマイニング処理基盤の設計・構築、運用までお客様の分析ソリューション全体を支えるラインアップをワンストップで提供する。もう一つは『HPビッグデータバッチ処理高速化コンサルティングサービス』。これは当社がこれまで蓄積してきた分散処理技術によるバッチ処理高速化システムを、テスト評価環境も含めて提案するとともに導入後の運用支援まで提供する」とした。最後に同氏は「当社はこれらのビッグデータコンサルティングサービスを提供し、お客様のビッグデータ活用を支援していく」と語った。