JRC2016 オススメ演題@作原祐介先生(北海道大学病院)

ITEM2016 Report(ITEM in JRC 2016 国際医用画像総合展):要check! 2016注目演題
2016.04.13

※2016年注目演題では、演題の専門性を評価基準とし、「甘口・中辛・辛口・激辛」の4段階の目安を先生方につけていただきました。甘口が一番やさしい、わかりやすい演題でございます。辛くなるに従い、より高度化された演題となります。

JRC2016 「あの人に教えたい!オススメ演題」について
作原祐介先生(北海道大学病院)にお答えいただきました。

 

■4月15~16日
【甘口: 教育】:研修医セミナー
[JRS]
研修医セミナー(診断)1
4月15日(金) 9:10-11:50 場所:メインホール
“脳、胸部、核”
1. 初心者のための神経放射線診断学 鹿戸将史(山形大)
2. 胸部単純写真の読影 一色彩子(日本医科大学武蔵小杉病院)
3. FDG-PET:間違いやすいピットフォールと注意点 渡部直史(大阪大)
[JRS] 研修医セミナー(診断)2
4月16日(土) 9:10-11:50 場所:メインホール
“心臓、腹部、IVR”
1. 循環器疾患における画像診断の役割 城戸輝仁(愛媛大)
2. 腹部CTの読影技術;病変検出率向上を目指して 有薗茂樹(京都大学医学部附属病院)
3. 術後合併症に対するIVR 阿保大介(北海道大学病院)
[JRS] 研修医セミナー(治療)
4月15日(金) 15:10-17:10 場所:国立大ホール
1. Evidenceを作ることの重要性 伊藤芳紀(国立がん研究センター中央病院)
2. 臨床試験のプロトコールをいかに書くか? 鹿間直人(埼玉医科大学国際医療センター)
3. 臨床研究に必要な統計学 伊藤陽一(北海道大)
研修医必聴。どのセッションに出るか迷ったなら、とりあえずここへ行けばハズレなしのはず。

 

■4月15日
【中辛〜辛口: IT】:一般演題
[JRS]
一般演題10「IT・教育」
4月15日(金) 9:20-10:20 場所:311+312
“Google Glass: A Tool to Assess and Document Interventional Radiology Trainee Procedural Competence, a Pilot Study”
David R. Rajaratnam (Loma Linda University Medical Center)
グーグルグラスをIVRのトレーニングに利用する試みです。体内の解剖が仮想現実空間で見える様になれば…僕もやってみたいです。
【中辛: 肝】:一般演題
[JRS]
一般演題14「肝1」
4月15日(金) 15:10-15:50 場所:304
“Distinguishing Inflammatory Pseudo-Tumor from Hepatic Metastases Using Gadoxetic Acid-Enhanced MR Imaging”
Tatsuya Suzuki (Yamanashi University)
肝の炎症性偽腫瘤と転移との鑑別の試み。しばしば鑑別難しいですが、日常診療の一助になるデータかも知れません。
【中辛〜辛口: IVR】:一般演題
[JRS]
一般演題17「IVR2」
4月15日(金) 15:10-16:20 場所:313+314
“Salvage Lip-TACE after insucfficient DEB-TACE”
Yoshihisa Kodama (Teine Keijinkai Hospital)
DEB-TACEで効果不十分の病変に対するLip-TACEの検討。効くものは効く。ダメなものはダメ。使い分け、切り替えのタイミングについて考えたい。

 

■4月16日
【中辛: 消化管】:一般演題
[JRS]
一般演題21「消化管1」
4月16日(土) 9:10-10:00 場所:304
“Magnetic Resonance Enterocolonography Reflects the Presence of Partial Mucosal Healing in Patients with Crohn’s Disease”
Yoshio Kitazume (Tokyo Medical and Dental University)
炎症性腸疾患の画像診断は、工夫次第で結構見えて面白い。
【中辛: IVR】:一般演題
[JRS]
一般演題36「IVR4」
4月16日(土) 13:00-13:40 場所:313+314
“Reperfusion of Pulmonary AVMs after Coil Embolization: from the experience of embolization of 159 AVMs in 63 patients”
Satoshi Yamamoto (Hyogo College of University)
肺AVM159病変のTAE後の再開通の検討。特に多発している患者さんの再開通は困りますね。
【甘口〜辛口: 胸部】:一般演題
[JRS]
一般演題29「胸部4」
4月16日(土) 15:40-16:40 場所:303
“Characteristics of the Lung of Patients with Primary Spontaneous Pneumothorax: Evaluation with Computed Tomogaraphy”
Noriko Kobayashi (Teikyo Univerisity Mizonokuchi Hospital)
「自然気胸が起きやすい体型」って、何となく思い浮かびますが、CTで特徴を解析して有意差が出てます。こういうの好きです。
【中辛〜辛口: 胸部】:一般演題
[JRS]
一般演題39「頭頸部1」
4月16日(土) 16:00-16:40 場所:313+314
“Perfusion Imaging of Parotid Gland Tumors: Usefulness of Arterial Spin-Labeling for Differentiating Warthin’s Tumors”
Hiroki Kato (Gifu University)
ASLがWarthin腫瘍と多型性腺腫または悪性腫瘍との鑑別に有用という結果。感度、特異度、精度いずれも高い。

 

■4月17日
【甘口〜辛口: IVR】:一般演題
[JRS]
一般演題38「IVR10」
4月17日(日) 13:00-14:00 場所:315
“MR findings after cryoablation of venous malformations”
Hiroyasu Fujiwara (Okayama University)
今回多かったIVR一般演題の最後のセッション。静脈奇形に対する凍結治療のMR画像による効果判定の検証。新しい試みで興味深い。