スーパーコンピューターに匹敵する高度かつ膨大な計算を超高速で行う、同社独自の全く新しい基幹技術が”超四次元画像 PhyZiodynamics”だ。ITEM2012では特に大きく展示されており、多くのドクターが驚きをもってデモンストレーションを体験していた。

PhyZiodynamicsは、モダリティから送られた少数の位相のボリュームデータをより細かい時系列データに再構成する事が可能である。これによりこれまでは観察する事ができなかった詳細な動態を観察する事ができる。心房細動と心房中隔欠損の症例では、不規則な心臓の拍動の動きと、右心房と左心房の間の壁から漏れ出す血流まで観察できる。



 ボクセルを追随してフェイズ間の連続性を補完し、自然な動態を表現するこの画像処理技術によって、臓器の動きをリアルタイムに表示させる「PhyZiodynamics invivo」。
以下の動画は、臓器の自然な動きの4D表示に、血流の速さをカラーマップとして重ねあわせ表示している。


 脳動脈瘤の血流をカラーマップで重ね合わせ表示したもの。血流が最も変化している箇所が、動脈瘤破綻の部位と一致している。




 また、PhyZiodynamicsのボクセルトラッキングの技術を応用しているDynamic ROI機能。ある1PhaseでROIを設定すると、のこりのPhaseすべてにROIが連動する。例えば心臓の弁にROIを取ると、心臓のリアルな動態とともに、弁の動きを明瞭に観察することができる。