おそらく日本で最も多くの人数の放射線医療従事者が一同に会する、第一製薬主催の「造影剤と放射線シンポジウム」の第13回が、6月12日に新高輪プリンスホテル国際館パミールにて開催された。筆者は残念ながら、IVR学会中部地方会と日程が重なったために最後の2つの講演しか聴けなかったが、いつもながら、MRI・CT・IVRの3つの分野で、いずれも充実したプログラムが組まれていた。特に筆者の専門であるIVRの分野で特筆すべきだと思うのは、IVR関連の3つの講演が、MRIガイド下凍結療法・肺腫瘍に対するRF治療・CT透視を用いた経皮的椎体形成術と、いずれも非血管分野の局所療法であった点である。これらの手技は、放射線科IVR医が新しく進出してきた分野であり、まだまだ放射線科医が手を出すことができない施設も多いものと想像されるのだが、だからといって会場を退席する人は少なく、おそらく1500名以上の人たちが最後まで熱心に講演に耳を傾けておられたと思う。講演で紹介された手技は、他の多くのIVR手技と同様、まだまだエビデンスが不足していて、その正当性が確認されていない部分も少なくないし、手技の標準化も未成熟である。しかし、そういう段階だからこそ、経験豊富な施設が協議し、ランダム化比較試験はまだ難しいとしても、せめてきちんとしたプロトコールに沿った、真のプロスペクティブな臨床試験がなされねばならない。後2者に関しては、この日講演された金澤先生や小林先生も参加しておられるJIVROSGで症例登録がすでに始まっており、結果が待ち遠しいところである。
何はともあれ、この日本最大の放射線医療従事者の祭典が、今後も続いてくれることを切に願うし、この会ができるだけ他の研究会や講演会と重ならないよう、関係者のご配慮をお願いできればと思う。なお、次回の本シンポジウムの開催は、2005年5月28日に予定されているとのことである。是非、手帳にメモしておいていただければ幸いである。