NEWS 2007.12.21


東芝メディカルシステムズ、The Best Image 2007を開催


東芝メディカルシステムズ(株)は、12月15日(土)、六本木アカデミーヒルズ40(東京都港区)にて、「The Best Image 2007」を開催した。1993年の「画論」から今回で15回目を迎える本会は、医用画像のクオリティー・撮像テクニック・臨床価値をエキスパートの総合的な視点から判断し、"最良のイメージ"を追求するイベントである。はじめに、応募総数345件の中から、上位入賞者50件(CT:28件、MRI:22件)の発表と表彰式が行われた。

会場風景
 
表彰式の様子
似鳥俊明氏
大友邦氏
扇 和之氏
森山紀之氏
片田和宏氏
栗林幸夫氏
辻岡勝美氏
桂田昌生氏
富樫かおり氏
 

MR部門では134件(94施設)の応募があり、「1/0.5/0.35テスラMR部門」と「1.5テスラ部門」に分かれて各賞が選出された。審査員は似鳥俊明氏(杏林大学)、扇 和之氏(日本赤十字社医療センター)、大友邦氏(東京大学)が務めた。審査員総評では、「今回は非造影MRAに関する応募が非常に多く、東芝のMRIの現状と進歩を反映した結果と言える」とのコメント。特に同社が注力する非造影MRIの技術の進歩は非常に喜ばしいと語った。
CT部門では、211件(158施設)の応募があり、シングル2-4列CT 、8-16列マルチスライスCT、32-64列心大血管部門、32-64列マルチスライスCTに分かれて各賞が選出された。審査員は、森山紀之氏(国立がんセンター)、片田和宏氏(藤田保健衛生大学)、栗林幸夫氏(慶應義塾大学)、吉岡邦浩氏(岩手医科大学)、辻岡勝美氏(藤田保健衛生大学)、八町 淳氏(長野赤十字病院)、宮下宗治氏(耳鼻咽喉科麻生病院)が努めた。 審査の講評として、森山紀之氏は「ただ画像の奇麗さを競うだけでなく、臨床現場においてどう活かしていくのかが重要である。また毎年レベルが上がっていると感じた」と述べ、片田和宏氏は「無駄な被曝をしていると上位に入れないというのは皆さんも分かって来ていると感じた。16列、8列部門もかなり工夫をして撮像している事に大変勇気付けられた。来年も全く違った、新しい工夫に期待する」と述べた。そして、栗林幸夫氏は「最優秀賞はなかったがどの症例も甲乙付けがたかった。装置が非常に高度になってきたが、来年も医療に役立つ素晴らしい画像を撮像してほしい」と語った。最後に辻岡勝美氏は「CTは日を追うごとに進歩しているが、その進歩に負けないよう撮像技術を工夫してほしい。来年もぜひ応募してほしい」と述べた。
続いて桂田昌生氏(同社代表取締役社長)が挨拶に立ち、今後の研究・技術開発について「トータルソリューションの中で東芝の医療を推進していきたい。国内だけではリソースの限界があるので、今後も積極的に海外での活動を進めていきたい。そして、これからも日本の医療技術に貢献し、活発に邁進していきたい」と述べた。

表彰式の後、2題の特別講演が行われた。はじめに、似鳥俊明氏が座長を務め富樫かおり氏(京都大学)が「MRIの高機能化に関する研究開発〜EXCELART Vantage powered by Atlas使用経験〜」と題し講演。NEDO技術開発機構のプロジェクトとして同大学が東芝メディカルシステムズと共同で行っている、MRIの高性能化に関する研究について説明を行った。造影剤の副作用が問題視される現状において、低侵襲である非造影の撮影技術の研究には大きな意義があると同氏は語る。また、同社の非造影MRA技術を応用した、末梢血流、代謝異常部位を高分解能で撮像するための技術開発について解説。一例を挙げると、新しいParallel Imaging技術であるAtlas SPEEDERによる腎動脈の描出効率の検討においては、従来の1/3の撮像時間で上質な画像が得られたとのこと。また心臓の描出においても同様に描出効率が改善したと述べた。
次に、森山紀之氏が座長を努め片田和宏氏による「最新型Area Detector CTの使用経験」と題した講演が行われた。320列CT Aquilion ONE開発の経緯や、Aquilion ONEの基本特性、特徴などを頭部、循環器、整形外科領域の最新臨床例と共に説明した。同氏は「ヘリカルは撮影スライス間のオーバーラップが避けられなかったが、Aquilion ONE は1回転で、一瞬で撮像できるため、オーバーラップを省くことができ、大幅な被曝低減を図ることができることが、一つのポイントである」とした。実際、現場での“One Shot"検査の場面がスライドに上映されると、あまりの撮像の速さに会場から驚きの声が上がった。また、循環器領域では、狭心症の症例を挙げ、64列と比較し、64列の方は毛羽立ちが見えるが、320列CTは高精細な画像が得られたと、Aquilion ONEの画質の良さを強調した。最後に氏は「One Shot検査は、小児や救急患者おいては計り知れないメリットがあるだろう。今後もこういった現場で積極的に活躍することを期待する」と述べた。

■The Best Image 2007 上位入賞施設(CT部門・MRI部門)

CT部門
シングル / 2-4列CT部門    
<最優秀賞/テクニカル賞>
・長野赤十字病院
<優秀賞>
・特定医療法人財団竹政会セントラル病院
<準優秀賞>
・医療法人敬和会大分東部病院
<テクニカル賞>
・長野赤十字病院

8-16列マルチスライスCT部門
<最優秀賞>
・医療法人社団慶友会吉田病院
<優秀賞>
・医療法人楽山会せいてつ記念病院
・砂川市立病院
・国家公務員共済組合連合会三宿病院
<準優秀賞>
・社団法人日本海員掖済会小樽掖済会病院
・筑後市立病院
<テクニカル賞>
・医療法人三世会河内総合病院
・特別医療法人明生会網走脳神経外科・ リハビリテーション病院

32-64列心大血管部門
<優秀賞>
・東京慈恵会医科大学附属柏病院
・順天堂大学医学部附属順天堂医院
・順天堂大学医学部附属順天堂医院
<準優秀賞>
・長野赤十字病院
・岩手医科大学附属循環器医療センター
・京都第二赤十字病院
・慶応義塾大学病院
<テクニカル賞>
・医療法人社団田貫会高瀬クリニック
・財団法人厚生年金事業振興団九州厚生年金病院

32-64列マルチスライスCT部門
<最優秀賞>
・医療法人岡山画像診断センター
<優秀賞>
・国立大学法人北海道大学病院
<準優秀賞>
・特定医療法人社団カレスサッポロ時計台記念病院
・栃木県立がんセンター
・社会福祉法人恩賜財団済生会熊本病院
・医療法人社団白眉会白眉会画像診断クリニック
・防衛医科大学校病院
・順天堂大学医学部附属順天堂浦安病院

MRI部門
1.5テスラMR部門
<最優秀賞>
・東京大学医学部附属病院
<優秀賞>
・医療法人顕正会蓮田病院
・医療法人顕正会蓮田病院
・公立刈田綜合病院
・国家公務員共済組合連合会名城病院
<準優秀賞>
・東海大学医学部附属大磯病院
・医療法人歓生会豊岡中央病院
・医療法人顕正会蓮田病院
・小山市民病院
・医療法人医仁会武田総合病院
・医療法人医仁会武田総合病院
・特定医療法人社団カレスサッポロLSI札幌クリニック
・医療法人社団和誠会大脇病院
・医療法人鉄蕉会 亀田総合病院附属幕張クリニック
・公立刈田綜合病院
・市立奈良病院
・さいたま市立病院

1テスラMR部門
<優秀賞>
・医療法人済家会柴田長庚堂病院
・社会福祉法人恩賜財団済生会若草病院
・社会福祉法人恩賜財団済生会若草病院
<準優秀賞>
・住友重機械健康保険組合浦賀病院
・独立行政法人国立病院機構甲府病院


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