NEWS 2007.9.28


GE横河メディカルシステム、乳がん啓発セミナーを開催

 GE横河メディカルシステム(株)は、9月20日赤坂パークビル(東京・港区)にて乳がん啓発セミナーを開催した。
  まずセミナーでは、山下美砂氏(同社コーポレートHRリーダー)により開会の辞、熊谷昭彦氏(GEヘルスケアジャパン社長)による「GEにおける乳がん啓発活動」が述べられた。
  続いて、難波 清氏(ブレストピア・ヘルスケア・グループ理事長)が「乳がんから命と乳房を守る」と題し講演した。

 
熊谷昭彦氏
難波 清氏
伊藤伸彦氏
会場風景

 難波氏は、ブレストピアでの乳がんに対する検診・治療への取り組みの紹介をした上で次のように述べた。「乳がんの罹患率・死亡率共に増加傾向にあり、今後ブレストピアでは乳がんを超早期に発見し、適正に診断し、安全に小さく治療し、乳がん死だけでなく乳房の喪失も減少させることが目標である」。なお“超早期”とは次の4点であると定義した。(1)がん細胞が乳管内だけで増殖(非浸潤)、(2)浸潤して腫瘤を作っても1cmより小さい、(3)生命がほぼ100%助かる、(4)乳房を安全に残す治療ができる。
  また乳がんの増加原因に、女性ホルモンの環境変化(社会進出、晩婚化、高齢出産)や食事の欧米化による肥満の増加などを挙げ、生活習慣の改善(バランスのとれた食事、過度なアルコールを控えること、適度で継続的な運動)で予防できることを訴えた。さらに乳房の構造や乳がんと女性ホルモンとの関係など知識を身につけ、マンモグラフィ・超音波検診の受診と共に、自己検診をすることで早期に乳がんを発見できると話した。
  そして、それぞれの検診を比較した上で次のように述べた。「超音波検診で発見できるのは5mm程度までの乳がんであり、マンモグラフィでは1cm、視触診では2cmである。しかし石灰化像はマンモグラフィが最もよく見え、血性乳頭分泌は自己検診で最もよくわかり、しこりは超音波検診が最もよく見える。また若い人は超音波検診の方が乳がんを見つけやすく、年を取るとマンモグラフィの方が見つけやすい。そういったこともあるので、できるかぎり両方受診するべきである。さらに医師による視触診はコストを上げてしまうのに対し、マンモグラフィ・超音波の同時読影は要精検率を下げることができる。CADで石灰化の見落としを減らし、効率を上げることも重要である」。
  そして具体的な事例として、124例の検診における乳がんの発見数が、マンモグラフィでは30病変(24.2%)、超音波検診では25病変(20.2%)であったのに対し、両者を組み合わせて検診したところ69病変(55.6%)にまで増加したことを挙げ、マンモグラフィと超音波、両方の検診を受ける重要性を強調した。
  最後に伊藤伸彦氏(GEジャパン社長)が「GEで働く女性への願い」と題し講演した。伊藤氏は、「アメリカでは乳がん検診を企業がバックアップする体制ができている。日本でも企業が検診に取り組まねばならない」とし、GEでは定期健康診断の一部として、30歳以上の女性社員に対しマンモグラフィと超音波による乳がん検診をおこなっていくことを述べた。

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