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小林浩氏 |
今年で11回目となる「つきじ放射線研究会」(共催:エーザイ株式会社)が、4月21日、聖路加看護大学にて開催された。
第1部の「疫学と臨床」では、まず奈良県立医科大学教授の小林浩氏が『疫学調査から見た子宮内膜症の悪性化』と題し、卵巣癌検診における疫学調査データを紹介しながら、子宮内膜症から発症する癌の傾向と注意点を述べた。 |
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寺川直樹氏 |
続いて鳥取大学教授の寺川直樹氏が『子宮内膜症の悪性化と取扱い』と題し講演を行った。子宮内膜症に関連する腫瘍とその発生・進行の傾向を解説し、「子宮内膜症は類腫瘍であることを意識する必要がある」と述べた。また、小林氏と共同で行っている「卵巣チョコレート嚢胞の悪性化とその予防に関する研究」の紹介を行った。 |
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三上芳喜氏 |
第2部の「病理診断」では、京都大学講師の三上芳喜氏が『子宮内膜症に関連する腫瘍(特に卵巣腫瘍)の病理』と題し、子宮内膜症に関連した腫瘍の概説に合わせて病理スライドを紹介し、丁寧な解説を行った。「子宮内膜症は子宮内膜における腫瘍発生を模倣する」との観点から「子宮内膜症の存在が病理診断の鍵になることがあり、卵巣腫瘍の組織発生を念頭に置いて鑑別診断を挙げる」と述べた。 |
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田中優美子氏 |
第3部は「画像診断」をテーマに、まず筑波大学の田中優美子氏が『子宮内膜症とその悪性転化の画像診断:検査のstrategyをふくめて』と題し、放射線医師の立場から子宮内膜症の画像所見と、造影検査のポイントとして「3D Dynamic Subtraction」の有用性について述べた。内膜症性嚢胞はもともと血性貯留があるため、Dinamic Studyを行ったうえでSubtraction処理をすると、壁在結節の鑑別が容易になるとのこと。また、「壁在結節を有する内膜症性嚢胞の場合、T1、T2、balanced FFEで胎盤と同じ信号強度ならば、腫瘍とは限らず妊娠中の脱落膜化の可能性も考えられるので、その場合は造影検査を避ける必要がある」と述べた。 |
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小山貢氏 |
続いて、京都大学の小山貢氏が『内膜症発生悪性腫瘍の画像と病理の対比』と題し、三上氏の講演で紹介された病理所見を画像診断するとどうなるか、対比させながらの解説を行った。 |
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杉村和朗氏 |
第4部は「特別発言」として、神戸大学教授の杉村和朗氏が『放射線診断医は婦人科診療にどのように関るべきか』と題し、婦人科疾患における鑑別診断のために、最も適切な検査方法をEBMに基づきどのように判断するか、その方法について語った。また、「EBMに基づく画像診断は名医に近づく早道ではあるが、名医に対抗する手段ではないことを心しておくべきである」と述べた。 |
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総合討論 |
最後は『子宮内膜症の悪性化:知っておくべきこと、明らかにすべきこと』をテーマに、各演者、司会が参加しての総合討論が行われた。全国的に子宮内膜症患者が増加している現状において、子宮内膜症が癌の母地であることを放射線科医は意識すべきであること、放射線科医と婦人科医、および病理医が連携することの重要性などについて、活発な意見が交わされた。 |
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会場風景 |
会場はほぼ満員で、若い研修医と見られる観客も多く詰めかけていた。今後の婦人科領域を支える医師育成の場としても有意義な研究会であった。 |