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NEWS 2007.2.17
島津製作所、第84回レントゲン祭を開催
(株)島津製作所は、2007年2月9日、同社三条工場研修センター(京都市中京区)にて、「第84回レントゲン祭・記念講演会」を開催した。「レントゲン祭」は、X線を発見したレントゲン博士の偉業を讃えて、毎年開催されている。
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松山恒和氏 |

服部重彦氏による祭詞・献花 |

今西哲雄氏 |

水田正芳氏 |

会場風景 |
式典では、はじめに同社取締役医用機器事業部長松山恒和氏により、式辞が述べられた。松山氏は「レントゲン先生のX線発見以来、X線技術は著しい進歩を遂げ、人類に多大なる貢献をしている。島津製作所では、デジタルX線技術のキーデバイスとして、直接変換方式のフラットパネルディテクタ(FPD)の開発を続け、他社に先がけて実用化に成功。2004年にSafireの名で発表した。これまで血管撮影装置、X線テレビ装置、X線撮影装置と順次製品化し、本年3月末で累計300台を超える予定である」と述べ、また島津製作所がレントゲン博士のX線発見から11ヶ月後に、日本で初めてX線撮影に成功した写真が、ドイツのレントゲン博物館の要請により、同博物館に今春から常設展示となることを伝えた。
つづいて、同社代表取締役社長 服部重彦氏がレントゲン博士の遺影を前に、祭詞を上げ、献花が行われた。
記念講演会は同社医用機器事業部技術部長である森谷英之氏の司会で進行され、まず、同社医用機器事業部技術部課長である今西哲雄氏が「SONIALVISION
Safireを用いたトモシンセシスの臨床評価−RSNA2006 Henry Ford Health System Dr.Flynn、信州大学
五味先生の発表より−」と題した講演を行った。
同社のトモシンセシスへの取り組みとしては、1990年代前半に信州大学医学部附属病院とII-XTV DRを用いたトモシンセシス研究を行いRSNAで発表、2004年にII-DR装置DIGITEX
PROのオプションとしてデジタルトモシンセシスオプションを発売、2004年末には17"FPD搭載透視撮影台システムSONIALVISION
Safireを発売し、大視野で歪のない任意断層再構成像を提供することを可能にした。同社は2006年4月より、Henry Ford
Health Systemと共同研究を行っている。
また、トモシンセシスに用いているフィルタ逆投影法(FBP法)について説明し、平行平面式走査の映像系動作、制限角コーンビームCT再構成法などの特長を挙げ、「フィルタ処理によって障害陰影を低減する効果がある」と述べた。
さらにHenry Ford Health Systemおよび信州大学による、SONIALVISION Safireトモシンセシス関連のRSNA2006での発表を紹介した。結論として「人工関節などが挿入された部位の撮影には、トモシンセシスが最も優れたソリューションである」と述べた。
続いて、京都府立医科大学附属病院放射線部の水田正芳氏が「RADIOTEX Safireの使用経験」と題した発表を行った。
FPDには間接変換方式と、直接変換方式があり、直接変換方式は時間分解能、コントラスト分解能ともに、間接変換方式よりも優れている点を説明した上で、RADIOTEX
Safireの基本性能として、X線変換方式は直接変換、有効視野サイズ432×432mm、画素ピッチ寸法150μm、画素数2,880×2,880=8,294,400、出力階調14bit(16,384)を挙げた。また、FPD撮影装置の有用性について、診療放射線技師から見たメリットとして検査効率の向上、医師から見たメリットとして画像処理、患者から見たメリットとして低線量撮影・待ち時間短縮を挙げた。最後に、FPDシステムに将来求められることとして、臨床に有用な画像処理ソフトウェアの開発、検査効率の更なる向上、システムの省スペース化の簡素化などについて述べた。
本会には150人の参加があり、医療施設関係者や技術者をはじめ多くの学生がレントゲン博士の偉業と、X線撮影装置の最新技術に、熱心に耳を傾けていた。
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