乳房トモシンセシスのポテンシャルを検証する~乳がん検診における活用と超音波画像との相乗効果について~

2015.10.31

乳房トモシンセシスのポテンシャルを検証する~乳がん検診における活用と超音波画像との相乗効果について~
 

桑山真紀
医療法人豊田会刈谷豊田総合病院放射線技術科
 
 
当院健診センターでは平成26年10月のリニューアルオープンを機に、乳房トモシンセシス(digital breasttomosynthesis:DBT)搭載マンモグラフィ装置を導入し、検診マンモグラフィおよび乳腺外来にて乳がんが確定した場合に追加情報としてトモシンセシス撮影を行っている。DBTは感度・特異度の向上だけではなく、断層像として病理との対比が可能であり、トモシンセシス画像から擬似的に再構成した画像C-viewは、トモシンセシスとの併用により従来のコンベンショナル画像より多くの情報が得られるほか位置情報が加わるため、乳房超音波検査などが効率良く行われる。DBTが乳房画像診断にもたらした効果について解説する。
 
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