内部被ばくは外部被ばくより本当に怖いのか?

category:要旨
2012.12.19

内部被ばくは外部被ばくより本当に怖いのか?
国際医療福祉大学クリニック
鈴木 元

 科学的根拠のないまま、国際放射線防護委員会(ICRP)の内部被ばく線量推計手法は誤っており、放射性物質による内部被ばくは外部被ばくより危険だと主張するグループがいる。そこで、第1に、実際の疫学調査データを紹介することにより、内部被ばくと外部被ばくのリスクは、組織等価線量当たりで比較するとほぼ同じになることを示す。具体的には、放射性ヨウ素内部被ばくによる小児甲状腺がんリスクは、γ線外部被ばくによる小児甲状腺がんリスクのほぼ半分である。また、放射性ストロンチウムの内部被ばくによる骨髄性白血病リスクの大きさは、原爆被爆者のそれと同等である。第2に、内部被ばくのリスクが高いと主張している人々が引用するRomanenko論文やTondel論文の問題点を指摘する。第3に、放射性セシウムに汚染されたトナカイ肉を摂取し、数百Bq/kgの内部被ばくを被ったサーミ人ではあるが、疫学調査結果はむしろサーミ人の方が非サーミ人より長命である事実を紹介する。低レベルの内部被ばくを過剰に恐れるあまり、偏食に陥る方が健康リスクは高い。

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