Vertual Touch Tissue Quantification(VTTQ)法による肝線維化診断における炎症の影響

2012.05.01

Vertual Touch Tissue Quantification(VTTQ)法による肝線維化診断における炎症の影響
飯島尋子(兵庫医科大学超音波センター)ほか

 超音波検査は形態診断に有用であるが、2003年頃から超音波弾性イメージング法が臨床応用されるようになり、2011年にはFibroScanが保険収載された。弾性診断法は今後、各種慢性肝疾患の線維化診断として肝生検に替わる可能性も出てきた。インターフェロン治療効果や、発癌予測などに応用されつつある。私たちも、線維化診断法として患者さんの治療経過観察にVTTQ法を使用している。本法は線維化を定量評価するものではない。超音波を使って硬度を測定し肝線維化診断に応用している。従って肝臓の強い炎症により硬度は高くなることが予想される。しかし慢性肝炎においては線維化の程度が強いときに炎症も強くなる傾向があり炎症の程度による。
キーワード:肝弾性イメージング、VTTQ、エラストグラフィー、フィブロスキャン