テラリコン、KDDIと共同でクラウド型「リアルタイム3D医用画像ソリューション」の提供を開始

2012.08.06
ロバート・テイラー氏
那谷雅敏氏
 テラリコンは8月2日、KDDIと共同でクラウド型「リアルタイム3D医用画像ソリューション」の説明会を、電気通信事業者協会(東京都港区)にて開催した。
 まずロバート・テイラー氏(テラリコン・インコーポレイテッド社長兼CEO)が登壇し、テラリコンのクラウドに対する取組みについて語った。「当社では2010年よりクラウド型サービスを提供しておりますが、日本ではセキュリティの感心が高く、クラウドの採用を見送るケースが多々ありました。今回、セキュリティと高速性を両立させたKDDI Wide Area Virtual Switchを利用したクラウドサービスを開始することで、大きな前進が望めるでしょう」と同氏。本システムの他社の医用画像クラウドとの違いについては、病院内で検査取得された画像の3D処理と解析を、リアルタイムに、クラウド上で行る点にあるとした。また、この技術は日本国内では初となることも語られた。
 次に那谷雅敏氏(KDDI(株)ソリューション営業本部副本部長)が登壇し、「本システムの導入にあたっては大規模な初期投資の必要はなく、月額料金利用でキャッシュフローの改善を図ることができます。さらに院内にサーバを設置する必要もないので、大幅なコストの削減にもつながります」とコスト面での特長を語った。さらに運用保守や最新機能へのバージョンアップもクラウド側で実施するため、メンテナンスの必要がないことや、院内サーバと同等の操作性をクラウド上で実現していること、高品質閉域網と病院ごとの専有サーバ環境を構築することなどを大きな特長として述べた。また、「インターネットを介さないセキュアなアクセスが可能で、非常時には院外から、モバイル端末を利用しての3D画像閲覧や処理が可能です」とアクセスの面の特長についても述べた。